資源昆虫学研究分野 を支えてきた先生たち

一田(髙濱) 昌利 教授

(1991~2020 退職)







<在籍時の研究活動>

蚕とその産生物及び桑の機能性を明らかにする研究や、小規模製糸を視野に入れた塩溶液法の導入による繭の貯蔵及び無蒸煮・無加温繰糸に関する研究を進めると同時に、東日本大震災の復興事業の一環として宮城大学との協力の下小石丸亘理の復活を掲げた活動をしていました。

塩溶液法による繭貯蔵と無蒸着・無加温繰糸法

日本国内における養蚕業は産業構造を維持することができないほど減少しましたが、伝統織物産業からは国産生糸の生産形態を残すことが強く要望されています。しかし、製糸業は施設型産業であり、なおかつエネルギー消費型産業です。そして、かなりの繭生産がなければ業態を維持できません。そこで、小規模製糸を視野に入れ、塩溶液法を導入した繭の貯蔵及び無蒸煮・無加温繰糸に関する研究を進めています。塩溶液法はこれまでの製糸とは全く発想が異なる方法です。生産された生糸にも面白い特徴のあることがわかってきました。

宮城県南三陸町での小石丸亘理の復活

東日本大震災で多大な被害を受けた宮城県南三陸町は仙台藩養蚕発祥の地です。そこで、復興事業の一環として、宮城大学と協力して宮城県で明治期に解答確立された小石丸亘理の復活を掲げて活動しています。今年は春と晩秋蚕期に小石丸亘理の飼育を行い色々な問題点の抽出を行いました。

繭由来機能性成分による加齢臭抑制とその機構

セリシン部に含まれる紫外線に対し強い黄色蛍光を発する物質を明らかにしてきました。現在、新規化合物である可能性があり、詳しい解析を行っています。さらに、その機能性についても調べてきました。特に、紫外線防御機能及び抗酸化効果が他の系統よりも優れていることが明らかになってきました。本研究では抗酸化効果と加齢臭抑制の関係を追究しています。

角田素行 教授

[1979~](2007~2012    退職)

Research Map/ Kaken / KIT International Journal

古澤壽治 教授

[1979~](2003~2007   退職)

Kaken / J-Global / Red-Silk