私は登山で走りたがる子どもにも付き合います!
「この虫なぁに?」「この花なぁに?」こんな素朴な疑問にも、子どもと一緒に調べ、一緒に共感します。
自然の知識があるので、調べ方も専門的。
話は変わって、現在の保育園の事情についてです。
現在の認可保育園の多くは時間によってスケジュール化されています。
遊ぶ時間、挨拶の時間、用意をする時間、トイレの時間、食べる時間。
国の配置基準では、子ども一人ひとりに寄り添った保育・教育が不十分なのは事実です。
集団で暮らすと強く成長しますが、一方で色んな葛藤やストレスも抱えます。
だから私はほっとできる場所や人でありたい。
等身大の自分で1歩1歩成長できる。
そんな人的環境でありたいと思っています。
危険を全て排除するのではなく、見える化します。
自然の中では火を扱うこともあるでしょう。
木を削る等、刃物を扱うこともあります。
斜面を登ることもあります。
危ないから禁止、排除することは簡単です。
それだと危険が見える子にはなりません。
危機回避能力が養えるよう、経験と機会を与えます。
自然では特に危険と隣り合わせです。
火の中に入れて爆ぜる危険性のものはないか?
刃物はどの向きでどう握ればよいか?
斜面で崩れやすいところはないか?
遠くに雷雲はないか?
川で土砂崩れの兆候はないか?
海のフィールドでは波は?特に滑る場所は?深みは?危険生物は?
楽しくて注意散漫になって足元を見ていないか?
などなど、いつも私は安全にチャレンジできるよう、常に考えています。
もちろん、子どもの発達段階や年齢、要望に合わせて活動内容は調整いたします。
子どもの遊びに小さな怪我はつきものですが、大きな怪我は避けなければなりません。
子どもやフィールドの状態を見て、冷静に判断いたします。
その結果、時にはもう少し行きたくても安全のために引き返すこともあります。
自然と豊富に関わり、学び、心で子どもたちと触れ合ってきた私だからできることです。
子どもが「~したくない」「もう疲れた・・・」
本当はあきらめたくないけど、自信のなさの表れも。
突然最近あった嫌なことがよみがえったかもしれません。
こんなネガティブな言葉の裏まで寄り添います。
決して否定しません。
自然の中で制作、クラフト活動もできます。
石をならべて・・・
色とりどりの葉っぱを画用紙に貼り付けて・・・
どんぐりや自然素材で船や家をつくって・・・
次は本当の家を作ってみたい!
無限の広がりが期待できます。
自然の素材に触れ、遊ぶことで、その性質がまさに手に取るように理解できます。
身近な自然を楽しみきるには、クラフト制作はまさにうってつけでしょう。
やってみたい!楽しい!こんなの見つけた!
私は子どもの主体性を尊重します。
それはどんな時もです。
例えば、虫を残酷に殺生する子ども。
どう命の大切さを伝えればよいのでしょうか?
「虫にも命があるから、殺しちゃだめ」
こんな話をすれば良いのでしょうか?
でも、裏には子どもの心の闇がそうさせているかもしれません。
私は命の尊さを理解するには、子ども自身が満たされなければと考えます。
もしかしたら虫を殺生して楽しむ行為は、その子なりのSOSかもしれません。
主体的に子どもが命の尊さを理解するには時間がかかることがあります。
私は子どもの未来を見ながら、今に寄り添います。
私が教えたいこと、経験させたいこと。
子どもがやりたいことをやるだけではありません。
自分で自分の持ち物をもつ。
自分で自分の行為に責任をもつ。
やりたいことに向けて逆算する経験があれば、責任感も自ずと出てきます。
自然の中で自分のしたいことのために、どうすれば実現するか?
私は子どもと一緒に考えます。
あえてすぐに答えは出しません。
子どもの考えた経験が明日の、将来の宝になるからです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。