岸和田高校 演劇部
Kishiwada High School Drama Club
泉州高校演劇フェスティバル終演いたしました!今後とも、高校演劇への応援をよろしくお願いします!
ご挨拶
岸高演劇部『泉州高校演劇フェスティバル』のWebサイトにお越しいただきありがとうございます。私たちの全国への道はコスモスシアターから始まりました。最後にここに戻ってくることができて光栄です。舞台を用意してくださった方々、応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。また、フェスティバルに参加してくださる高校の皆様にも感謝を伝えたいです。他校の方々と関わる機会は大会や講習会、実行委員などで沢山ありました。大阪府高校演劇関係者の皆さんは高校ごとの敷居が無いように接してくださって、雰囲気がとてもよく、部活動が楽しい一つの大きな要因でもありました。実は前回の地区・府大会で、お会い出来るのは最後だと思い寂しく思っていたので、共に上演する機会が頂けて本当に嬉しいです。今回の公演は岸和田高校新三年生にとっては引退公演となります。今までの集大成として最高の作品を披露できるように頑張ります。また、今公演は新入生歓迎公演も兼ねています。例年の新歓公演と違い、入学した高校以外の複数の高校の演劇を観ることができます。この機会に是非、たくさんの人に高校演劇の世界を知って頂きたいです。
岸高 演劇部 76期生
プログラム/上演校
※上演開始時間は変更になることがあります
【始まりの会】 9:55~
開会のことば
岸高 演劇部 77期生
【上演①】 10:00~10:40
『漆黒のアイスピック~名探偵マサト~』
作:片山 隆太郎 補作:佐久間 悠梨香
2年前に、新型コロナウイルスの影響で上演を断念した作品を、今のメンバーで行います。岸和田高校さんをはじめ、今演劇フェスティバル関係の皆様、このような機会をいただき、ありがとうございます。全力で、頑張ります!
【上演②】 10:55~11:25
『青春がしたい!』
作:向井 あさひ
体育祭や学園祭などのイベントや、日常生活、放課後など…「青春がしたい!」と思ったことはありませんか?私たち羽衣学園演劇部は、実際にはなかなか出来ない青春体験を台本にしました。ネットで調べたり、想像したり…そんな時間も青春かな、と思ったり。私たちの理想が詰まった劇「青春がしたい!」ぜひ、皆さんの青春体験を思い出しながらお楽しみ下さい。
【上演③】 11:40~12:40
『椿姫 ―大阪、ミナミの高校生2―』
作:精華高校演劇部とオノマリコ
精華高等学校演劇部と、オノマリコとの創作シリーズ。今作は、生徒指導室を舞台にした、女子生徒による反省文をめぐるストーリーです。高校二年生のマリーは、生徒指導の先生から反省文を書き直すように言われている。マリーの反省文は書き方からめちゃくちゃ。中身も「ごめんなさい」を繰り返しているだけ。先生はあきれながらもマリーに原稿用紙の使い方と反省文の書き方を教えていく。
【上演④】 13:30~14:30
『フィリア ~友愛~』
作:オラオイエ デボラ
皆さんが考える友愛は何ですか?人それぞれ愛のカタチがあります。主人公の友達への気持ちの変化、成長を感じてください。ギリギリまで台本が出来ず、時間がない中で稽古をやってきました。お互いをカバーして作ってきた作品です。ぜひ楽しんで下さい。
【上演⑤】 14:50~15:50
『オドリ・バリデ・ジュー』
作:鈴木 研太 補作:井原 一葉
岸和田高校は部員 4 人という少人数で意見を出し合い、時にはぶつけ合いながら作品を創っています。「オドリ・バリデ・ジュー」は、アイドル、を演じる演劇部、を演じるアイドル…という風に劇中劇が重なって進行します。少人数だからこそ描ける、密度の高い作品です。演劇部の「気まずい」雰囲気もリアルに描かれています (笑) 登場人物の心情や人間関係の変化に注目ください。この公演は新3年生2名の引退公演となります。どうか、最後まで応援よろしくお願いします!
トークテーマ
『部員4人の岸高演劇部が、なぜ全国大会に出場できたのか?』
山口さんと部員・顧問が登壇し、今作品や演劇部の活動について振り返るとともに、「高校演劇」や「演劇と教育」などをキーワードに、ざっくばらんに語り合います。最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
【終わりの会】 16:45~17:00
閉会のあいさつ
岸和田高校 校長 植木 信博
閉会のことば
岸高 演劇部 76期生
記念撮影
舞台上で皆さんと記念撮影をしたいと思います。ご協力お願いします!
応援メッセージ
今春の全国大会出場おめでとうございます。顧問の鈴木先生から上演当日に、公演大成功とのショ-トメールをもらい、うれしかったです。コロナ禍での演劇部の活動も大変だったと思いますが、まさしく快挙ですね。
さて、1月の京都、春秋座の公演でこの作品をはじめて見せてもらいましたが、出演者4人のコラボがすばらしく、最後のシーンが目に焼き付いています。音響・照明も効果的でチームワークの勝利ですね。私が顧問当時の演劇部員も何人か、見に来てくれていました。
演劇を通じて学んだことは、必ず人生に役立つと思います。今回の泉州高校演劇フェスティバルでの公演が、3年生2人の引退公演でもあるそうですが、岸和田高校演劇部の発展と、関係する方々のご多幸を祈念しています。
岸和田高校演劇部旧顧問
加藤 栄一
岸和田高校演劇部が全国大会に出場すると聞いた時は、本当に驚きました。まさに奇跡というべき出来事ですから。高校演劇の地区大会の審査委員を何度かやらせてもらったことがありますが、全国大会に出る学校は伝統的に強豪校だったり、たまたま凄い才能の持ち主がいるかのどちらかであることが多いのです。岸高は伝統的演劇強豪校ではないので、今年度はずば抜けたセンスの持ち主がいたのか⁉︎と思いました。
しかし、稽古を見せてもらうと、そこにいたのは演劇の天才ではなく、一生懸命演劇に取り組む普通の女子高生たちで、その作品が描いていたのは、大仰な物語ではなく、彼女たちの今でした。思うように進まない部活動、理想と現実、見失いそうになる自分、あやふやな将来、夢を見る事の危うさと必要性。悩み、ぶつかり、葛藤し、それでも前へ進む彼女たちの姿が、そのまま舞台に乗っていました。オーディションに出るために「演劇部員」を演じるアイドルたちを演じる「演劇部員」という二重構造で、劇と現実の区別がつかなくなるという構造も高評価を得たポイントですが、何より等身大の自分達の今と向き合った姿が評価されたのだと思います。作劇にも、演技にも、生々しい彼女らの葛藤が感じられた高校生らしい演劇だった事が、全国大会に残った要因でしょう。
演劇は、人が集まらなければできません。顔を合わせ、動き、話し合い、共有していかなければできないのです。それは手間暇のかかる、本当に面倒くさい作業です。そりゃあ、もめます。腹が立ちます。歯痒いです。嫌になります。しかし、この面倒くさい葛藤こそが「演劇をやる意味」なのです。こういう作業を若い人がやる事は、大いにその後の人生に役立ちます。もちろんスポーツも同じだと思いますが、演劇はどこまでも「他者の言葉」との格闘です。そこがさらに面倒くさいのです。そして、「他者の言葉」との格闘の果てに「自分の言葉」を見つけ出さなければならず、他者のことを考えていると、それは自分のことに重なり、己と向き合わざるを得ないという、最も厄介でしんどい事に至るのです。
今回出場する全ての演劇部のみなさんは、そんな葛藤を繰り返しているでしょう。しんどいねぇ。だが、葛藤なくしてドラマなし!演劇を作る作業そのものがドラマです。さあ、しんどいことを乗り越えて作り上げた作品を誇りを持ってやり切ってください。しんどさの結晶たる作品は、あなた方の勲章です。演じるあなた、スタッフワークに関わるあなたは、その時、最新のあなたです。最新のあなたを皆さんに見せてあげてください。最新のあなたが1番素敵なあなたであれ!
俳優・大阪芸術大学舞台芸術学科講師・劇団ひまわり講師
林 英世
プロフィール
林 英世 岸和田高校34期 俳優・俳優指導者
大阪府岸和田市出身。同志社大学卒業。舞台出演のほか、テレビ、映画、ラジオに出演。また、演出、俳優養成にも力を入れる。
2001 年より「林英世 ひとり語り」公演を始め、「映画を見るように言葉が立ち上がる」と好評を得ている。俳優の養成を基本に、一般の人に向けても、「身体」「声」「言葉」の繋がりを深めることによって、自分の可能性を広げてもらえるようなワークショップを開催している。
NHK 朝の連ドラ「カーネーション」岸和田言葉指導。和田竜著「村上海賊の娘」(新潮社)泉州言葉監修。
大阪芸術大学 舞台芸術学科講師 / 劇団ひまわり 俳優養成所講師
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