Graphic Design, Visual Development
Graphic Design, Visual Development
革命
自主制作舞台「革命」ポスターのビジュアルデザインを担当した。
大胆に全体を垂直に2分割した上で、交錯する2本の手は境界線を超えて手を伸ばしている構図を描いた。
物語でキーとなってくるアイテム「飴」と「チェス」を具象的なシンボルとして演出を展開した。
時代背景は中世であり「革命」というタイトルから「旗」をイメージして配色といった要素をフラットかつベタなビジュアルで設計した。
その上で、2名の登場人物が各キーアイテムへ手を伸ばす図を描いた。
手に使用する色がたった一色では手であるとがわかりにくかったので、交錯する2本の手には影を描写して恣意的に潰れた印刷物を感じさせる質感を与えた。
背景は一見単色かつシンプルなデザインに対してコラージュ要素を見出すことにより、手である事をわかりやすくした。
チェスの演出では、先手である白のキングへ手を伸ばしている。
これは「先手を打つ、後手に回るのを避けたい」といった政治の戦略方針を描写している。
こちらの演出は舞台上手側で展開されていくので、右側にてディスプレイした。
チェスという物体そのものが明晰であるかのような印象を受ける様に、この場合での戦略性というのは
豊富な知識や過去の歴史を踏まえた上での戦略であることも同時に示唆できる、相応しいモチーフになった。
飴の要素は下手側にある牢獄にて展開されるストーリーに関わってくる為に、左側で描いた。
「革命」ロゴはタイトルから連想して脅迫文をイメージしたタイポグラフィーを展開した。
このスタイルは本来世界観にはマッチしていない。あくまでも、現代の我々(作者)が想像する革命を視覚化したものとなっている。