板尾健司

ご覧いただきありがとうございます。

東京大学総合文化研究科博士課程の板尾健司です。

私は文化人類学で扱われているような現象を数理モデルで考える研究に取り組んでいます。これまで、氏族社会における親族構造の進化、前近代農耕社会における家族形態の進化、贈与関係による社会構造の遷移などを扱ってきました。その中で、一貫して個人の振る舞いというミクロの要素と社会の構造というマクロな要素の関係を明らかにしたいという問題意識を持っています。そのために、人々がある仕方で行動するとして、そうした相互作用が大勢の人の間で長期間行われたとすればどういう社会構造が生まれるのかを考えます。複雑な社会現象を計算機シミュレーションによって「作って分かる」ことで、歴史の進展に見られる普遍的なパターンを説明することを目指しています。

文化人類学に限らず、社会学、言語学、経済学の問題にも関心を持っています。

略歴

  • 日本学術振興会 特別研究員, 2021年〜

題:親族構造と家族形態の生成における普遍性


  • M.A., Interdisciplinary Studies, University of Tokyo, 2021

領域: 複雑系、統計物理学、文化進化

修士論文: 多階層進化モデルによる社会構造の生成

指導教員:金子邦彦

受賞:東京大学総長賞

Contact:

itao[at]complex.c.u-tokyo.ac.jp