本書は、飛行機の発明家といわれるライト兄弟、兄ウイルバー・ライトと弟オーヴィル・ライトの伝記である。
19世紀後半に各国は飛行機の発明を競っていた。アメリカではスミソニアン協会理事長のラングレーが中心となって飛行機の開発をすすめていた。しかし飛行実験は失敗した。ライト兄弟は自転車の製造販売をしながら、人里離れたキティホークで実験を重ね、ついに動力飛行機を発明したのである。
彼らは飛行機を発明した後は、裁判にかかりきりで、飛行機の技術的な進歩に実質的にはほとんど関わっていない。兄弟の飛行機発明については、父ミルトンも語られるべきなのである。さらには妹のキャサリンも語られなければならない。また飛行機の発達という面では、グレン・カーチスも加えられるべきであろう。
私家版『ライト兄弟伝』
『風に舞う ライト兄弟の生涯』は『ライト兄弟伝』 (1993年発行)を改訂したものである。
私は新しい研究を成果にして、また彼らの町オハイオ州デートンや飛行機実験の場ノースカロライナ州キティホークを回って、新しくライト兄弟の伝記を書き改めた。それが本書である。
《著者紹介》
斎藤 潔
ノイゲバウアー『古代の精密科学』(共訳)恒星社厚生閣
『鉄の社会史』雄山閣
『日本史広辞典』(共同執筆)山川出版社
他、郷土の産業史関係論文など