ホソウスヒザラガイ

Ischnochiton boninensis Bergenhayn, 1933

レア度:いつでも見られる

形態:体長は最大3㎝程度。貝殻が黒っぽく、特徴的な白い模様を呈する個体が多い。白地に木目状の模様をもつタイプも存在する。本種はウスヒザラガイよりも大型で、最も伸長したときの輪郭はいっそう細い。そして、肉帯の鱗片1枚1枚が小さく、その表面には細肋がある点で区別される。

生息域:北海道南部から沖縄、朝鮮半島、香港に分布し、潮間帯の岩礁に生息する。葛登支では超普通種。

生態:ウスヒザラガイとともに植食性で、イソガワラ属褐藻、ベニマダラ属紅藻、サンゴモ、珪藻などを食べる (Bullock & Harper 1994)。

その他:体長1.5cm未満の個体は小型の別種 I. hayamii Owada, 2018 の可能性があるが、野外での区別は不可能だと思ったほうがいい。

2020年8月 山上左右に見切れているのはウスヒザラガイ
2020年8月 大友
2020年8月 大友肉帯の鱗片の拡大写真
2020年8月 山上上はハコダテヒザラガイ
2018年7月 山上稀なタイプ
2018年10月 山上つい撮っちゃう
2020年8月 大友
2020年8月 大友
2020年8月 大友
2020年8月 大友
2016年8月7日 りった

引用文献:

  1. Bullock, R.C. & Harper, K.D. 1994. The polyplacophora of Cape d'Aguilar, Hong Kong. In: Morton, B. (ed.) The Malacofauna of Hong Kong and Southern China III, HongKong Univ Press, Hong Kong. pp. 3–54.