エゾサメハダヒザラガイ

Leptochiton assimilis (Thiele, 1909)

レア度:たまに見られる

形態:体長1㎝程度のヒザラガイ類。全体的に色に乏しく、クリーム色で、模様はない。肉帯は殻板の幅に対して極端に狭く、その表面は細かい鱗片に覆われてザラザラしている。貝殻は微細な顆粒を表面にもち、尾板は頭板よりも幅広い。

生息域:東北地方以北に分布し、潮下帯の岩礁に生息する。葛登支では深く埋もれた石の下でみつかる。

その他:石川 (1966) は茂辺地から本種とキタサメハダヒザラガイ L. hakodatensis を報告している。本種とは歯舌形態において全く異なるが、外見での識別は難しい。

2018年8月 山上
2020年8月 山上

引用文献:

  1. 石川政治. 1966. 北海道産ヒザラガイ類概説. 生物教材, 4: 93–102.