ダイナンギンポ

Dictyosoma burgeri van der Hoeven, 1855

レア度:めったに見ない

形態:大きいものでは体長25㎝を超えるニョロニョロ類。吻はやや尖る。鰓蓋の上部に青っぽい斑点があることが特徴。体側では4本の側線と、背側から腹側にかけて走る縦線が多くあり、全体に網目状模様が目立つ。胸鰭は小さくて透明、腹鰭は持たない。よく似るベニツケギンポ D. rubrimaculatum は鰓蓋の上の点が赤い。頭部にとさかがないことでムシャギンポ類と識別できる。葛登支にはムスジガジが多いが、こちらはより頭部が扁平でワニのような顔をしており、眼の下から伸びる3本の黒色線を持つ。

生息域:日本各地。朝鮮半島南部、遼東半島。岩礁域の潮間帯に住む。葛登支では石の下、岩の隙間などに見られる。

生態:産卵時期は冬から春で、オスが卵塊に巻き付くようにして保護をする (塩垣・道津, 1972)。

その他:側線や鰭が種同定に大事と分かったので今度はちゃんと全身の写真撮ります。

2020年4月 とみよし日光に当たると、ポカポカする。

引用文献:

  1. 塩垣優・道津喜衛, 1972. ダイナンギンポの生活史. 長崎大学水産学部研究報告 33: 21-38.