ガジ

Opisthocentrus ocellatus (Tilesius, 1811)

レア度:いつでも見られる?

形態:海藻が生えた場所でよく見られるにょろにょろ系。葛登支で見られるのは5cmほどの幼魚がほとんど。ハナジロガジによく似ているが、背鰭の斑点の数で見分けられ、ガジの場合は5個。眼を中心として放射状の暗黒色の線が上下に2本あるのも特徴。最大20cmほどになる。冬の繁殖期にはオスの体色が黒みを増し、体側の斑点がはっきりと浮かび上がり、背鰭・しり鰭は青味を帯びる。

生息域:カムチャツカ半島、樺太、日本では富山県、青森県以北で見られる。水深300m程で採集された記録があり、ハナジロガジよりも深い場所で生息する種のようだ。藻場ではハナジロガジが優占して見られる(塩垣,1982)。

生態:肉食性で小型の甲殻類や軟体動物を食べる。繁殖期は12~1月の冬で、岩の隙間などに卵塊を産み付ける。メスが卵塊に巻き付くようにして卵保護を行う。

その他:

2021年5月 とみよし
2015年11月@臼尻 大友婚姻色のオス
2014年7月@臼尻 大友

引用文献:

  1. 塩垣優,1982.ゲンナの生活史.魚類学雑誌 29 (1): 77-85.