キクイタボヤ

Botryllus tuberatus Ritter & Forsyth, 1917

レア度:たまに見られる?

形態:石をひっくり返すとたまに裏側についている群体ボヤの仲間。淡い褐色~黄色に見える円形の部分は「共同排出腔」という器官。そして、この共同排出腔を円形に取り巻くように、暗い褐色~赤紫色の個虫が約12個配置されることが特徴。共同排出腔とそれを取り巻く個虫を1単位とし、これがいくつも連なることで、特有の見た目を持つにいたる。

生息域:日本沿岸の潮間帯に広くみられる普通種。

生態:

その他:個虫は主に摂餌を担当し、各個虫の外側に「出芽」を行うことで群体が拡大する。また、すべての個虫は血管系までも共有するため、排出腔が共同などということは問題ですらない。ホヤの世界には宇宙を感じる。

2020年11月 大友
2020年12月12日 りった