Tetrastemma cf. pimaculatum

Chernyshev, 1998

レア度:よくわからない

形態:体長は3㎝程度。体幅はやや広く、体長も他に見つかるヒモムシと比べるとかなり短いため、ずんぐりした印象のヒモムシ。体節構造はないが、頭部はそれ以後よりもやや幅広い。頭部先端は中央に少しだけ切れ込みがあり、側面には2対の小さな切れ込みが見える(前の方が頭溝かも)。全体に乳白色でのっぺりしており、餃子の皮の余りを刻んだような見た目をしている。頭部には、黒褐色の馬の蹄鉄状の模様があり、恐らく眼点は蹄鉄の根元に1対、先端に1対あると思われる。刺激しても丸まったりはせず、動きも緩慢。

生息域:ソーティング中に出現。砂の中にまぎれていたものと思われる。

生態:

その他:白っぽい体+頭部の褐色~黒っぽい模様を持つ Tetrastemma 属だが各種の有効性は怪しく、T. melanocephalumなどと合わせて”Tetrastemma coronatum 複合種群”にまとめられており、遺伝子を用いた系統解析が待たれるところ(Kajihara, 2017)。

2020年10月 大友
2020年10月 大友お顔はこんな感じ

引用文献:

  1. Kajihara, H., 2017. Chapter 16: Species diversity of Japanese ribbon worms (Nemertea). in Species Diversity of Animals in Japan (M. Motokawa & H. Kajihara (eds.)). Springer Japan.