マクサ

Gelidium elegans Kützing, 1868

レア度:いつでも見られる(冬)?

形態:主枝は細く扁平だが、手触りは「ちょっと硬めの髪質」くらいの抵抗感が感じられる。藻体は赤というよりは、褐色がかったオレンジ。枝は規則正しく分かれて、藻体は羽状になる。主枝から伸びる小枝には長いものと短いものがあり、長短入り混じる。さらに、根元から広い角度で広がるため、1つの藻体を広げると、ほとんど半円~円状に開く。小枝の先が尖り気味になり、それぞれの枝の根元がくびれないことが、近似種との識別点である。

生息域:道南から南西諸島、伊豆諸島など、日本沿岸にはかなり広く分布する。葛登支では、低潮線~平磯の手前くらいまでの水路沿いに多くみられる。干上がるよなところには生えない。

生態:年を取った藻体は硬くなる。

その他:「テングサ」と総称される藻類の代表的存在。つまり、ところてんの材料になる。2月に採集したものには、大量のキタワレカラがついていた。

2021年2月 大友
2021年2月 大友葉先
2021年2月 大友一番太い枝から、直接小さい葉が生えている
2021年2月@茂辺地 小川
2021年3月 大友