ソコミジンコの1種

レア度:いつでも見られる

形態:体長2㎜程度の小型の甲殻類で、カイアシ亜綱 Copepoda に属する。その中でも浅海に優占するソコミジンコ目(ハルパクチクス目 Harpacticoida)は、大きくて幅広い前体部と、細長い尾体部の境目は明瞭で、ダンゴムシのように腹側に殻を丸められる。尾部から2本の尾叉が長く伸びる。写真の種は前体部がそらまめ型。全体に赤紫っぽい濃い茶色で、脚の付け根と尾体部の後端が青味がかる。触角は短い。前側の脚は単純な形で把握器には見えない。後ろ側の脚には密集した毛でふさふさしており、遊泳肢になっているものと思われる。眼らしきものが光っているが、この目の種は、頭頂部に対にならない「ノープリウス眼」を持つ。

生息域:葛登支で砂を掬ってくると大量に見つかる。ゴマ粒大の黒い何かが跳ね回っていたら、多くはこの仲間かと思われる。もう少し大きいゴマ粒は、テングヨコエビの仲間である可能性が高い。

生態:この目の多くの種が底生性。

その他:

2020年10月 大友恐らくだが抱卵しているメスの個体
2020年11月 大友卵を持っていない個体、育房?が開いているのでメスかも