コシマガリモエビ

Heptacarpus geniculatus (Stimpson, 1860)

レア度:いつでも見られる

形態:体長4~5㎝程の、スマートな体形をしたモエビ。腹節が折れ曲がって見えることが和名の由来。アマモ場やガラモ場で見つかる個体は、体色が環境に合わせて緑や褐色になる。葛登支のものは透明+赤褐色のものが多い気がする。額角はまっすぐ伸びて薄く、幅は真ん中で細く、先端で広くなる。上縁に4~7歯、下縁に7~9歯を持つとされる。尾節には両側に棘が4対ある。第3~5歩脚(後ろ側3対の歩脚)の指節(最も先端のツメのような節)の内側に、6~8個の小棘を持つことも特徴。カムチャッカモエビとは、額角の背面が白くならないこと、第3顎脚(第2触角とはさみ脚の間にある付属肢)が触覚鱗(第2触角の外肢、鼻または角のようなパーツ)の長さの半分を超えないことで識別できる。

生息域:北海道から九州、サハリン沿岸に分布する。葛登支では平磯の海藻の上や、水路の褐藻の中など、あらゆるところに出現する。カムチャッカモエビよりもずっと個体数が多いと思う。

生態:水槽内ではいつでもに壁におなかを這わせるように、頭を下にして垂直になっている。それが落ち着くのか?

その他:

2020年11月 大友
2020年11月 大友
2021年1月 大友
2021年1月 大友額角を拡大してみる
2021年1月 大友尾節の様子、4対の小さいトゲがある
2021年1月 大友第4歩脚の指節、下縁に生える棘は先端を含めて6~8個