コイチョウガニ

Glebocarcinus amphioetus

(Rathbun, 1898)

レア度:たまに見られる

形態:甲長は大きくても3㎝程度の小型のカニ。イチョウガニの仲間は背甲の形が特徴的で、後に向かって細くなる「イチョウの葉」のような形をしており、これが和名の由来でもある。本種は背甲の側面は強く側扁し、左右に各9歯を持つ。またそれ以外の部分は数個のいぼ型に盛り上がるため、「へたくそなぎょうざ」のような形に見える。体色は褐色~白色など様々。歩脚やはさみ脚には短い毛が生え、さらにはさみ脚には小さな顆粒が列をなして並ぶ。

生息域:潮間帯の砂混じりの転石帯に多いとされる。

生態:イチョウガニの仲間は日本に数種が分布するが、本種以外はみな深場の砂地に生息するため、磯で見かけるのは基本的に本種のみと思われる。

その他:

2020年8月 山上
2020年8月 山上
2020年9月 大友
2021年6月 深澤
2021年6月 深澤
2021年6月 深澤