モズミヨコエビ

Ampithoe valida Smith, 1873

レア度:たまに見られる

形態:触覚まで入れると2㎝ほどになる、葛登支では大型のヨコエビ。第1触覚は長く、柄部が赤で、鞭部は白黒の縞模様。体は背面がきゅうりのような薄い緑色を呈し、節ごとに白斑が並ぶ。後ろ向きに反りかえる第5~7胸脚は、白と褐色の縞模様。第3尾肢の先には、ヒゲナガヨコエビ科の特徴である小さなかぎづめ状の突起がある。尾節板は大きく、おにぎりのような半円状をしている。オスの第2咬脚(はさみ脚)は大きく、前節(てのひらのところ)の前縁に、長方形の突起があることが特徴。ニッポンモバヨコエビに似るが、第5底節板の後縁下部に毛の束がないことで、雌雄ともに一貫して識別できる (ヨコエビがえし)。

生息域:葛登支では、平磯のフジマツモをとってほじくるとたまに見つかる。

生態:

その他:色彩変異が大きく、すいかのような色合いから、焦げ茶色に白斑が散る個体など様々。第1触覚が「ガマの穂」のようになるのは、どの個体も一定しているように思える。

2020年9月 大友
2020年9月 大友
2020年9月 大友オスの第2咬脚には、長方形の突起がある
2020年9月 大友 尾節板はおにぎりのような半円状
2020年10月 大友 メス?の個体、第2触角柄部には短毛あり
2020年10月 大友 メス?の咬脚、一番手前は右側の第2咬脚
2020年10月 大友 メス?の第3尾肢、先端には上に反りかえる小さな棘があるが、これは本科の特徴
2020年10月 大友左から第1,2,3尾肢
2020年11月 大友 海藻に巣?を作っていた個体、穴から顔から先だけ出している
2020年12月 大友多分モズミな個体(小さいので幼体?)、水槽の壁面に筒状の巣を作った
2020年10月 大友
メス??
2020年10月 大友尾節板、おにぎりのような形
2020年10月 大友体前方の底節板
2020年10月 大友第5胸脚を分離
2020年12月 大友5㎜くらいの個体、幼体かな?
2020年12月 大友尾節の拡大、説明つき
2021年3月 大友
2021年3月 大友
2021年3月 大友本種のメス?エメラルドグリーンの個体
2021年3月 大友本種のメス?の第1・2咬脚

引用文献:

  1. ヨコエビがえし. ヒゲナガヨコエビについて (2017年1月度活動報告). URL: http://yokoebi-gaeshi.blogspot.com/2017/02/1.html (2021.3.30 訪問)