ヒゲナガヨコエビ属の1種

Ampithoe sp.

レア度:いつでも見られる?

形態:体長2~3㎝くらいで、葛登支で見つかるヨコエビとしては大型の部類に入る。体色はやや黄緑味を帯びた褐色で、背面には白いまだら模様が不規則に入っている。第5~7胸脚は褐色と白色の縞模様。第1触覚は第2触角より長く、第2触角の柄部から鞭部まで、やや長い剛毛が生える。第3尾肢の先端に、反りかえったかぎ爪状の突起があり、第1底節(体の最も前方の底節板)が頭の下まで伸長するため、本属の1種とした。咬脚(はさみ脚)は2対とも小さく、ほぼ同じくらいの大きさのため、メスの個体と思われる。

生息域:平磯の沖寄りで拾った貝殻の裏に砂がたまっており、その中にまぎれていた。

生態:

その他:顕微鏡観察をしているときに、子供が生まれた個体があった。直達発生で、子供は親と同じ形をしている。ヒゲナガヨコエビ科のうち、葛登支で優占して見られるのはモズミヨコエビなので、モズミのメスがいくらか混じっているかも。

2020年8月 大友
2020年8月 大友第1(右)、第2(左)咬脚
2020年8月 大友生まれたての稚ヨコエビ
2020年10月 大友
2020年10月 大友