ツブラホコムシ?

Naineris cf. laevigata (Grube, 1855)

レア度:いつでも見られる

形態:体長は大きくて3.5㎝程度。決まってほぼ一様にみかんのようなオレンジ色で、腹側は少し濃い色になる。第20節くらいの疣足からエラが出現するため、後半は少し濃い色になる。前口葉は円形で、先端の中央は切れ込むようにへこみ、背腹方向につぶれて平たい。頭部に感触手などは全く見られない。ギボシイソメ科の種に似るが、ギボシイソメ類は前口葉は平たくはなく、時には球形になることが相違点。樹状に分岐する太い口吻を翻出させることができる。

生息域:葛登支では、平磯の海藻の根元付近から頻繁に出てくる。フジマツモの根元が多いように思うが、石灰藻の根元からもよくあらわれる。日本での分布は九州以北とされ、本種は世界共通種である。

生態:砂や泥をあつめた棲管を作る。動きはきわめて緩慢で、むしろ歩いているところは見たことがない。

その他:

2020年12月 大友
2020年10月 大友