シリス科の1種④

Syllidae sp.

レア度:よくわからない

形態:体長は5㎜程度。全体に淡い黄色を呈し、背面と腹面には小さな隆起が多数見られる。頭部には3本の感触手を持つが、中央のものが最も大きく、両側のものはその4分の1くらいの長さで、すべてしずく型をしている。前口葉は明瞭に2つにわかれていて大きい。赤い眼が2対、横にほぼまっすぐ連なる。頭部の直後、左右側に一対の大きな感触手(?)をもつ。

生息域:葛登支の平磯にて、2月に採集した海藻の中から出現

生態:2月に採集した際には、疣足の腹触糸(?)に幼体をくっつけている様子が見られた。幼体の大きさは1㎜に満たず、尾部側のものほど小さかった。先端に黒い色素塊が見られる幼体もあったが、はっきりとした体制がみられるものはなかった。シリス科ではコンボウシリスをはじめ、子の哺育を行う種が知られるため、この種もその範疇なのかも?

その他:どうやって歩くんだろう…。観察下では背中側に反りかえるばかりで、歩いている様子は見られなかった。

2021年2月 大友背中側に反りかえっている、左上が頭
2021年2月 大友
2021年2月 大友頭部の拡大
2021年2月 大友尾部の幼体