エーレルシリス

Typosyllis ehlersioides Marenzeller, 1890

レア度:いつでも見られる

形態:体長は2㎝くらい。体色は成長によって変化するようで、小さい (若い?) 個体は全身淡い黄緑色で模様はない。それから少し大きくなると体の前半から赤っぽくなり、次に茶色の縞模様が出現して、最終的にはほとんど全身焦げ茶色になる。大きな (老成した?) 個体の背面には、イワムシのような金属光沢がある。前口葉は丸っこく、2対の赤い眼を持つ。前口葉のすぐ後ろの節の前縁は、三角形になって前に少し飛び出す。副感触手は円錐形で大きい。頭部から伸びる3本の感触手は、中央のものが最も長く、両側のものは中央の半分程度。感触手は環輪がはっきりしていて、中央感触手は40環輪程度である。疣足の背触糸は長短交互に配列し、先端をくるくると丸めていることがおおい。

生息域:葛登支では、石灰藻のソーティング中に多く出現する。ほとんどは薄い黄緑色だが、ごくたまに真っ茶色の個体が見つかる。

生態:

その他:あまり激しくいじりまわすと、自分の背触糸同士が絡まって、身動き取れなくなってしまう。生きたまま観察するときは優しくいじるようにするといい。

2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友
頭部の感触手は、環輪の境目がはっきりしている
2020年12月 大友
前口葉と副感触手
2020年10月 大友
まだ茶色の線はあらわれていない
2021年3月 大友
茶色の縞模様がはっきりしている
2020年12月 大友
体の前半部が赤っぽく、後ろの方はすでに縞模様あり
2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年11月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友頭部から素嚢まで
2020年10月 大友