キタムラサキウニ
Stronglycocentrotus nudus (A. Agassiz, 1863)
レア度:いつでも見られる
形態:The ウニ①(②はこちら)。北海道から東北で最もふつうにみられる、いが栗状のウニ。本州沿岸で見られるのはムラサキウニ Anthocidaris crassispina (ナガウニ科 Echinometridae に属するため科から違う‼)で、本種には棘の表面にさらに微小な棘があること、裸殻が緑っぽいことなどで見分けられる。小さな個体では、大人よりも赤紫色強い。たまにアルビノが出現する。雌雄異体だが外見からの見分けは困難。繁殖期の個体を解剖すると、精巣は明るい黄色であるのに対し、卵巣は濃いオレンジ色になることで判別できる。
生息域:北海道沿岸ならどこでも見られるが、特に日本海側に多い。葛登支では波打ち際に近い場所の水路によく密集している。
生態:ちぎれたマコンブなどにぞっとするほどたくさんついているのが見られる。生殖巣は6~8月に最も発達し、9~10月に放卵・放精が起こる(北海道おさかな図鑑)。以前漁師の方から、成長するほど深い水深に移動し、浅い場所には戻ってこないと聞いたが、真偽は不明。
その他:北海道?の地方名で「ノナ」と呼ばれる。エゾバフンウニは「ガンゼ」。棘が刺さってもそこまで痛くはないが、放置するとじくじくとした痛みがあり、場合によってはいぼになって残ることもある。とげぬきなどでしっかりと抜くようにしよう。
引用文献:
北海道庁, 水産林務部, 水産経営課. 北海道おさかな図鑑, キタムラサキウニ[北紫海胆]. http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/oz01fis/fis084.htm#:~:text=%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%B2%BF%E5%B2%B8,%E3%81%AF%EF%BC%99%EF%BD%9E%EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88%E9%A0%83%E3%80%82 . 2020年8月2日訪問.