サメハダホシムシ

Phascolosoma scolops (Selenka & de Man, 1883)

レア度:たまに見られる?

形態:縮んでいるときの体長は1㎝程度だが、吻を伸ばすと3㎝くらいまでになる。太くなっているほうが「体幹」で、後端に乳頭突起をもち、反対に細くなっているほうが「吻」である。ホシムシ類の吻は「陥入吻」とよばれ、内側に巻き込むようにして縮まるため、かなり長く伸ばすことができる。また、吻の先端に環状の触手を持つ。本種の体色は薄い黄色で、体幹から吻にかけて茶色い斑紋が散在する。吻の先端近くは黒い縞模様になり、触手も黒い。体の表面は、全体に細かい突起でざらざらしている。吻に斑紋がなければ、ヤマトサメハダホシムシ P. agassizii の可能性がある。

生息域:インド~太平洋にかけて分布し、日本沿岸にも広くみられる。潮間帯~潮下帯にかけて普通。葛登支では、平磯沖寄りで石灰藻をちぎった際に、基質の泥にまぎれていた個体をつかまえた。

生態:

その他:さながらやや時間が経ったバナナ。吻はかなり伸び、動きも活発なため、気づいたら視界から消えていることもしばしば。

2020年12月 大友
2020年12月 大友