ウズムシ目の1種

Tricladida sp.

レア度:たまに見られる

形態:体長は2㎜ほど。顕微鏡下でなければ存在に気付くこともかなわず、メイオベントスに片足を突っ込んでいる。細長い棒状の体をもち、前部ほど幅が狭く「へら」状になる。そのヘラの根元に、1対のつぶらな眼がある。かわいい。体には黄色い斑紋が墨を流したように散る。うっすらと分岐した腸管が見えるため、少なくとも無腸類ではなく、ウズムシ目 Tricladida に属すと考えた。詳細は不明。

生息域:3月に、フジマツモの残渣の中から出現。

生態:滑るように移動し、とても素早い。

その他:ウズムシ目 Tricladida は3本の腸管を持つことから、「三岐腸目」とも呼ばれる。ここではわかりにくいので、「ウズムシ目」と表記する。

2021年3月 大友