Nakazawa Seminar

中澤ゼミとは

中澤ゼミでは,3年間を通じて以下の力を身につけることを目標としています。

論理的思考力,分析力,表現力,協調力

大げさに言えば,「どのような社会に出て,困難に直面しても,自分の力で考え,他者と協力し,生き抜く力」を身につけてほしいと考えています。


中澤ゼミは,私の専門分野に特化したゼミではありません。

多様な社会に出て行く皆さんにとって,私の専門知識が必ずしも必要とは限りません。また,専門知識は専門の講義が存在しています。皆さん自身が選んだ,もしくは与えられた現代社会の問題を考察し,ゼミで共有していくことを通じて,多様な知識の習得や「社会を見る目」を養うことができます。


中澤ゼミは,グループワークを重視しています。

ほとんどの場合,人は何かの組織に所属し,人や時間の制約の中で物事を成し遂げていかなければなりません。グループワークを通じて「自分は何ができるのか」を考え,「他者と真に協力するということ」を学び,「制約の中で目標に向かって努力する」ことを経験してほしいと考えているからです。

グループで物事を進めていくことは,多くの困難が伴うでしょう。それを個人で,もしくはグループでどのように消化していくのか,その経験が重要だと考えています。合意を形成することの難しさや,皆で目標を実現する喜びを体験することができるでしょう。


中澤ゼミは,学外の大会に参加します。

現在,「公共選択学会学生の集い」,「ISFJ日本学生会議」,「証券ゼミナール大会」という大会に参加しています。いずれも,数多くの大学・ゼミナールが集い,プレゼンテーションや論文が審査されます。

   「社会に出たら,戦うのは同じ東洋大学生ではない」

多くの学生と切磋琢磨し,異なる価値観に触れ,全力で努力すること。きっと大きな自信が身につくと信じています。

また,同じゼミ内ではなかなか成長を実感できないかもしれませんが,対外試合を通じて自分たちの今を把握することができます。


中澤ゼミでは,データ分析に強くなれます。

私の研究手法が定量的な実証分析(データを統計的な手法で分析する)なのもあり,ゼミ生の多くがデータ分析を行っています(必須ではありませんが)。データ分析のスキルは「もう一つの言語」を手に入れるのと同じだと考えています。多くのゼミ生は何もわからない状況から始めますが,互いに教え合ったりサブゼミを通じてスキルを身につけていっています。


中澤ゼミは,先輩と後輩の繋がりを重視します。

縦の繋がりを中澤ゼミは重視しています。これは,私が所属していたゼミ(中央大学横山彰ゼミ)で,素晴らしい先輩・同期・後輩に恵まれ,現在もその繋がりを持てていることによります。

ゼミは1限(4年生)から3限(2年生)ですが,多くの先輩が自身のゼミの後も残って後輩のゼミに参加し,コメントやアドバイスをくれます。ときには卒業生が遊びに来てくれます。「先輩からもらったものに自分自身のエッセンスを加えて,後輩につなげていく」ことが,中澤ゼミのコンセプトです。そういった関係が,就職活動や卒業後にもつながっていきます。

また,後輩を指導することは,能力形成にきわめて有効です。


3年間のステップ

3年間を通じて,段階を追って成長するように設計しています。

2年生前半

グループメンバーをランダムに入れ替えながら,ディスカッションや政策提言ゲームなどを通じて,情報収集・考察・プレゼンテーションの基礎を学んでいきます。また,小レポートの作成と添削を通じて論理的な文章力の向上を目指します。

2年生後半

学外の大会や懸賞論文などにグループを作って参加します。2年生での参加は任意ですが,ほとんど全ての学生が参加しています。

3年生前半

輪読やプレゼンテーション,質疑応答を通じて,公共経済学や公共選択論の基礎を学びます。同時にグループでの研究も進めます。

3年生後半

学外の大会や懸賞論文などにグループを作って参加します。ゼミ活動の集大成といっても良いでしょう。

4年生

後輩の指導や就職活動,そして卒業論文の執筆を行います。テーマは自由です。

サブゼミ

ゼミの延長戦で,サブゼミを行う場合があります。参加は任意です。

先輩から後輩へより詳細なコメントをしたり,データ分析の勉強会をしたり,OB/OGや学外のゲストスピーカーによる講演,先輩による就活講座などが行われます。

合宿

春(新2年生+新3年生中心),夏(全学年+OBOG)に合宿を行っています。大会参加と並ぶ中澤ゼミの一大行事です。プレゼンテーションとコメントがメインです。あとBBQと温泉と花火。

中澤ゼミの紹介動画

過去の大会成績

卒業論文

東洋大学では,各学科の最優秀卒業論文を「校友会推薦論文」として表彰しています。総合政策学科では2010年度より各ゼミから推薦された卒業論文から,教員間の投票で校友会推薦論文を決定しています。また,得票数の多い論文数本を「学科優秀論文」として表彰しています。

中澤ゼミ生の卒業論文は,過去11年間で8回校友会推薦論文に選ばれています。


2010年度 校友会推薦論文:田崎達也  「我が国における最低所得保障政策の必要とその試算」

2011年度 校友会推薦論文:広瀬まみ  「医療供給分析~地域医療から見た医療救済策とは~」

      学科優秀論文: 松田理沙  「もしも松田理沙が千葉市長になったら 千葉市の財政危機を考える」

2013年度 校友会推薦論文:宮坂陽太郎 「「アルコール・ハラスメント」の改善~東洋大学生に対するアンケート調査と分析を通じて~」

2014年度 校友会推薦論文:下津隆明  「医師誘発需要仮説の検証 二段階モデルによる分析」

2016年度 校友会推薦論文:渡邊輝平  「都市交通における自転車走行環境の構築 自転車レーン整備の費用便益分析」

2017年度 校友会推薦論文:星野太郎  「都道府県管理の道路における効率的な道路投資の実現」

2018年度 学科優秀論文: 中込凌介  「今後の基礎的自治体における意思決定のあり方」

2019年度 校友会推薦論文:平山歩美  「人口集約化政策による人口の高密度化の達成」

      学科優秀論文: 中谷祐貴  「年金積立金運用の活用による公的年金制度の維持」

2020年度 校友会推薦論文:山田伊織里 「不本意型非正規雇用による賃金への影響」

News

2017.12.14

平成29年度証券ゼミナール大会で,中澤ゼミが優秀賞を獲得

2017年12月8日から9日にかけて,国立オリンピック記念青少年総合センターにて「平成29年度証券ゼミナール大会」が開催されました。

中澤ゼミ3年生チームは第5テーマ「機関投資家の投資行動と証券市場」に,2年生の2チームは第2テーマ「資産形成手段としての投資信託」と第6テーマ「日本企業の資金調達のあり方」に参加しました。

2日間にわたるプレゼンテーションと討論,そして論文審査を経て,中澤ゼミ3年生チームが第5テーマAブロックで優秀賞(優勝)を獲得しました。

優秀賞 中澤ゼミ3年生チーム「機関投資家の投資行動と証券市場」(岡倉諒介・長谷川直也・山内朝捺・宮田匠(澁澤ゼミ))


2年生2チームも高評価を得ましたが,惜しくも優秀賞は逃しました。来年に期待です。


証券ゼミナール大会ホームページ


News

2017.12.14

第20回公共選択学会学生の集いで,中澤ゼミが最優秀賞(加藤賞)・優秀賞を獲得

2017年12月2日から3日にかけて,東洋大学白山キャンパスにて「第20回公共選択学会学生の集い」が開催されました。

今年度は3年生テーマが「日本社会は持続可能か」,2年生テーマが「公共インフラ投資と今後の維持管理をどうすべきか」でした。

3年生は13大学19ゼミナール36チーム,2年生は8大学10ゼミナール26チームが参加し,プレゼンテーションと論文審査を行いました。

中澤ゼミは3年生3チームが参加し,上位独占というこれ以上ない結果を得ました。

最優秀賞(加藤賞)中澤ゼミチーム07 「広域自治共同体の導入による持続的な地方公共サービスの供給」(大島尚人・中込凌介・福田唯人・藤野晴光)

優秀賞 中澤ゼミe-Part 「公共選択論に基づいた財政再建の検討」(木村浩大・車洸希・高橋夏海)

3位 中澤ゼミTeam L 「化石燃料消費量の削減 電力量取引制度の策定による省エネ目標の達成」 (石本周汰・高山結衣・藤井優花)


2年生2チームはいずれもフロアのプレゼンテーションは突破しましたが,惜しくも優秀賞は逃しました。来年に期待です。


第20回公共選択学会学生の集いホームページ