第6回 最終回
いつでもできる! ながら運動 2022/3/11
暖かな日差しに春の訪れを感じる今日この頃。
足の調子は、いかがでしょうか。
前回までの内容は、↓を確認してくださいね。
足は、身体を支える土台です。
土台がしっかりしていれば、身体も安定します。
下半身の筋肉は、全体の7割を占めます。
脚には、全身の血液の約7割が集中しています。
その血液を心臓に戻しているのが、ふくらはぎです。
ふくらはぎの筋肉を鍛えることは、血液の流れを良くします。
さらに下半身の筋肉を鍛えることで、基礎代謝がアップし、太りにくい身体作りにつながります。
足をきれいに保ち、正しい爪切りをしたら、運動をして、足を強化していきましょう。
といっても、激しい筋トレはなかなか続きません。
「常に動かす」
これが大事です。
ということで、今回の運動は、
『足首の曲げ伸ばし』『足首回し』
寝転んでるときとか・・・
立ってても・・・
『踵上げ下げ』
家事をしながらとか・・・
『タオルギャザー』
お風呂上りに使用済みのバスタオルを洗濯かごに入れるときとか・・・
『足指じゃんけん』
小さいお子様がいたら、お菓子賭けてとか・・・
ふくらはぎを意識しながらするのがポイントです。
いつでも、思いついたときに、やってみてくださいね。
【終わりに】
1年間、お付き合いいただきありがとうございました。
今回のシリーズで、フットケアにご興味を持たれた方がいらっしゃいましたらうれしいです。
間違いや勘違いがないか、資料を見直したりして、私自身もとても勉強になりました。
子どもは、卒業なので、私も卒業です。
これからも、フットケアを中心に人々の健康を守る活動をしていきたいと思っています。
また、どこかでお会いできることを楽しみにしております。
春風とともに、皆様に幸せが訪れますように・・・
第5回 爪の切り方で何が変わる? 2022/1/11
手の爪は、山型に切る方が多いと思いますが、足の爪も同じように切っていませんか?
正しい爪の切り方は、指の形に沿って切ることです。
爪は、3層で作られていて、柔軟性があります。そのため、内側に巻いていく性質があります。
切りすぎても伸ばしすぎても巻き爪になってしまいます。
やすりは、足の裏に向かって、一方向でかけましょう。
上下して、こすると、爪が割れてしまいます。
正しく爪を切ると・・・
・走りが早くなる!
アスリート専用のフットネイルサロンもあります。
タイムが変わるそうです。
・血流が良くなり、お肌の調子が良くなる!
爪の下には、毛細血管があり、動脈と静脈の入れ替わるところがあります。
爪による圧迫を避けることで、血の流れが良くなり、全身に酸素・栄養がいきわたりやすくなります。
・もちろん、巻き爪予防!
その他にも、『姿勢が良くなった』『呼吸が楽になった』『タコができなくなった』などの声も聞かれます。
今日から、爪の切り方、気にしてみてくださいね。
次回はいよいよ最終回‼
次回は、『いつでもできる!ながら運動』をお伝えします。
ご質問やご意見の回答もしたいと思います。
まだまだ、ご質問やご意見、受付ていますので、
こちらまで→katano4jpta@gmail.com
または
お待ちしています‼
第4回 保湿
すっかり、寒くなりましたね。
この時期になると、
『足に粉がふく』
『かかとが割れる』
といった症状に悩まれる方が多くいらっしゃいます。
かかとが割れなくても、カチカチになっている方も多いです。
今回は、スキンケアについてです。
① 入浴する(足湯をする)
② 泡で洗う
③ 保湿・保温する
足をお湯につけることで、固まった角質が柔らかくなり、
血液の循環がよくなります。
そして、泡で優しく洗います。
この時、やってしまいがちなこと。前回でも少し触れましたが…
かかとをこすること。
ガチガチのかかとはこすってはいけません‼
軽石などでこすってませんか?
かかとがカチカチ→軽石でこする→さらにカチカチ→軽石でこする。。。
どんどん固くなり、悪循環になります。
一刻も早くやっつけたい気持ちは置いといて、優しく洗った後は、保湿しましょう。
保湿剤は、好みでもよいのですが、たくさんの保湿剤があるので悩みますね。
油分や水分の不足が原因なので、
ワセリンやグリセリン、シアバターなどがおすすめです。
傷がある時は、クリームタイプや尿素系は刺激になることがあります。
尿素配合の物は、お肌が柔らかい人にも向きません。
ヘパリン類似物質クリーム(一般名ヒルマイルドなど)は、
血行促進作用もあるので、かゆみがあるところには向きません。
乾燥がひどい時のおすすめは
ワセリンを塗る→サランラップを巻いて1時間ほどおく→洗い流す→ワセリン
注意することは、かかと水虫の時は、水虫治療薬を使用しないと悪化します。
心配な時は、皮膚科受診しましょう。
ちなみに、保湿剤を塗る量は、
しっとりするくらい、ティッシュがくっつくくらいが適量といわれています。
塗るタイミングは、お風呂上りすぐ、お肌が濡れている状態で塗るとよく浸透します。
ワセリンなどは、直接塗ると伸びにくいので、手のひらで伸ばして溶かしてから使用するとうまくいきます。
保湿した後は、靴下を履いて、保温しましょう。
寝るときは、汗をかいて蒸れて、水虫の原因にもなるので、脱ぐことを忘れずに。
次回は、爪切りについてです。
第3回 フットケアの3K 2021/10/18
昔、看護師の3Kというのがありましたが…
今回のお話しは、フットケアの3Kです。
お手入れ方法(フットケア)の基本
① 清潔(きれいに)
② 観察(かんさつ)
③ 継続(けいぞく)
① 毎日足を清潔に
毎日、手を使い泡で足をきれいに洗いましょう。
軽石などでゴシゴシこするとお肌が傷つきます。
傷ついたお肌は、乾燥しやすく、硬くなりやすくなります。
さらに、ばい菌も入りやすくなります。
お顔と同じように、泡でやさしく洗いましょう。
指の間もしっかり洗いましょう。
② 毎日観察
自分の足をじっくり見たことありますか?
爪の長さや形や色、その周りの皮膚はどうですか?
指の形、指の間、足の形や皮膚の状態、毛の生え方はどうですか?
足の裏、かかとに傷はありませんか?
冷たさはありませんか?
③ 毎日続ける
とはいえ、家事や仕事で、自分の足なんて・・・
と思われる方も多いかもしれません。
今日から、歯磨きをするように、足のケアができるような生活に変えましょう。
お風呂に入ったら、
朝靴下を履くときに、
など毎日していることの後にすると決めると習慣化しやすいと言われています。
次回から、お手入れの方法を詳しくお話ししていきます。
第2回 足の構造
第1回から、3カ月経ちましたが、足の状態はいかがでしょうか。
突然ですが、人間の骨って何個かご存知でしょうか?
おおよそ、206個あると言われています。
では、足の骨は、何個でしょう?
片足26個です。(種子骨を加えると28個)
全身の骨の1/4が、足に集中しています。
骨の周りに、神経、腱、筋、血管、皮膚などが実に精密に組み合わされて、
アーチを形成しています。
※ 種子骨は、足の裏側、親指の下の方にある小さな骨
※ 3つのアーチが崩れていると扁平足(へんぺいそく)、開帳足(かいちょうそく)、かかとが外に 倒れやすくなるという足の変形が起こる。
このアーチが、走ったり、飛んだり、踊ったりしたときの衝撃を吸収してくれます。
中学生は、成長が著しい時期です。足の骨は、10歳ごろほぼ完成すると言われていますが、大人のようにしっかりした構造ではないため、傷ついたり変形しやすいです。
足の変形があると、足指に力が入らず、足の筋力の低下にもつながります。猫背や走りが遅い、すぐ疲れる、浮腫む、こけやすいなどの症状は、足の変形が原因かもしれません。また、低体温(体温が36.0度に満たない)の子が増えているのは、足の力が弱く、身体を動かせていないことに関係すると言われています。
皆さんの足は、いかがでしょうか?
お子様の足は、いかがでしょうか?
次回は、『お手入れ方法』についてのお話しです。
第1回 足、見てますか?
2021/6/4
平均寿命がどんどん上がり、超高齢社会となる現在。健康寿命もそれなりの伸びを見せていますが、10歳近くの差があります。※1
高齢者の足には何らかの皮膚症状96.9%、爪症状87.5%があり、そういった足のトラブルは下肢機能低下をもたらすと言われています。これが、平均寿命と健康寿命に差がつく原因のひとつです。
足の問題は、高齢者になって突然なるのではありません。
実は、子どものころから足のトラブルが始まり、少しずつ蓄積した結果なのです。
たこ、魚の目、外反母趾、内反小趾(ないはんしょうし)、扁平足(へんぺいそく)、巻き爪、爪変形、足趾(足の指)変形、水虫、足がくさい・・
これらの症状は、大人だけでなく、子どもにも現れています。
ですので、子どものころから、足について正しく理解し、ケアしていくことが大切になります。
みなさんの足は、いかがですか?
子どもの足は、いかがでしょうか?
じっくりと足を見たことありますか?
これから、みなさんと一緒に足について学んでいきたいと思います。
不定期掲載となりますが、ご質問・ご要望には、適宜お答えしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
次回は、『足の構造』です。
※1 図表1-2-6 平均寿命と健康寿命の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
【担当者紹介】
新原 佳子(しんばら よしこ)
障碍者施設の常勤看護師、訪問看護ステーションの臨時看護師、看護師業務がない日は、友人・知人へのフットケア
看護師歴30年。呼吸器外科に2年務めたあとは、ほぼ透析に従事。看護師、フットケア指導士、アロマコーディネータ―、クレイセラピスト、キッズアンガーマネジメントインストラクター、フレイルトレーニング指導者、ドッグアロマケアアドバイザー、産業カウンセラーなどの資格を取り、人々が心身ともに健康でいるためのお手伝いしている。現在、巻き爪や肥厚爪の治療ができる資格を取るために勉強中。将来は、アニマルセラピーとフットケアを融合すること、どなたでも気軽にフットケアを受けられるような移動サロンを実現するため奮闘中。