校長 小室浩之
卒業制作展によせて
令和3年度「茨城県立笠間高等学校美術科・メディア芸術科卒業制作展2021」を閲覧いただき、誠にありがとうございます。
美術科は17年目を迎え、今年度も様々な分野で生徒が活躍しました。油絵、日本画、陶芸、デザインのそれぞれの専攻に分かれ、ひたむきに作品制作に打ち込んでいます。
開設9年目を迎えたメディア芸術科は、県内唯一の学科です。写真、映像、CGの3つの専攻があり、他の学校では学べないメディア芸術の分野でその技術を磨いています。
今年の卒業生は、2年生の時よりコロナ渦の影響を大きく受け、数多くの制限を余儀なくされました。臨時休校で登校ができなかったことや、部活動などの禁止期間も長く、限られた時間のなかでの制作となりました。しかし、その限られた時間を有効に活用し、本校で学んだ成果を卒業に向けた作品制作として表現できました。
卒業作品は例年であれば、茨城県陶芸美術館で開催する卒業制作展で鑑賞していただけたのですが、コロナ渦の今年はWeb上での展示となります。直接目の前で見ていただけず、とても残念でありますが、Webでの利点を活かし、Web展示でしかできないことをお届けします。それは、生徒1人1人それぞれが、その作品に込めた想いを自分自身の言葉で動画で解説しております。描写へのこだわりや色使い、質感、描き方の工夫、こだわったところ、気をつけたことなどをプレゼンテーションしています。すべての作品には一人一人の個性と創造性、自分らしさが込められています。自らの想いや葛藤をテーマにして、高校生である今の忘れたくない気持ちを表現しています。生徒達の思いを是非「見て、聞いて」頂けるとうれしいです。
是非、多くの方に鑑賞していただき、励ましのお言葉を頂戴できれば幸いに存じます。
ではゆっくりと生徒達の作品をお楽しみ下さい。
校長 小室 浩之