薬膳茶とは
薬膳茶とは
薬膳という言葉は「後漢書」(紀元430年頃)ではじめて使用されましたが、実際に薬膳という表記が頻繁に使われるようになったのは近代に入ってからです。実際、中国の中医薬大学でも、「中医薬膳学」が選択科目になったのは2003年で、まだ20年も経っていません。
薬膳のルーツは、中国の伝統医学から芽生え、様々な食材を用いる中で、空腹を満たすとともに、健康維持や病気の予防・治療にも役立つという「医食同源」「薬食同源」にあります。
薬膳茶を作る際によく用いるものとして「食薬」があります。
薬(漢方薬)に用いられる素材を「生薬(しょうやく)」や「中薬(ちゅうやく)←中国での呼び方」と呼ぶのに対し、食薬とは、生薬としても食材としても用いられる素材のことで、高麗人参やなつめ、クコの実などが代表的です。
食薬は茶葉と組み合わせることも出来ますし、単体で用いることもできます。
嬉しいのは、薬(漢方薬)には満たないまでも、食材以上の効果が期待できることです。長期続けることで、ジワジワ効果を感じるものもあれば、シナモンや生姜など即効性を得られるものもあります。
こうした食薬の多くは中国が原産のため、日本人には最近まで馴染みが薄かった薬膳茶ですが、日本には昔から飲まれている野草茶があります。
昔、生薬は高級で身分が高い人にしか手にすることはできなかったため、一般庶民は身近に生えている野草で健康を管理していました。今でも「おばあちゃんの知恵袋」として、吹き出物にはドクダミ茶、便秘にはハブ茶、イボにはハトムギ茶・・と受け継がれているものも多くあります。
こういった日本の民間療法も、用い方によって薬膳茶にすることができます。
りせっとでは、陰陽五行説をもとに、お1人お1人の体にあったお茶をブレンドいたします。ご希望の場合は、施術前に問診をさせていただきます。
疲れ目にすっきり明目茶(めいもく茶)
冷え症にほかほか暖茶
イライラ・貧血に温養 ととのえ茶
デトックスにすっきり美人 爽身茶(そうしん茶)
美肌にはんなりと
気虚(ききょ)
慢性的に気が不足している状態で、疲労・倦怠感が続いている
血虚(けっきょ)
血が不足した状態(女性に多くみられる)貧血ぎみ
陰虚(いんきょ)
水分が足りていない状態。ほてり・のぼせなどの症状がある
気滞(きたい)
ストレスが多く、自律神経が乱れている状態
瘀血(おけつ)
冷えからくる血行不良や、血のめぐりが極端に悪い状態
水滞(すいたい)
老廃物に水分が多く含まれており、むくみやめまい、倦怠感がある状態
問診にて、上記より3つのバランス改善が必要な要素を見つけ、薬膳をブレンドいたします。
季節の旬な薬膳をブレンドし、季節・季節に合った薬膳茶をお出しいたします。
上記よりお好きな項目をお選びいただき、施術後は内から体をりせっとしていただきます。