リフレクソロジーと足つぼマッサージの違い


リフレクソロジーと足つぼマッサージを混同している人もいますが、実は大きく異なります。足つぼマッサージでは足裏の反射点(つぼ)を指で押す際、「点」で押すように力を加えるのに対し、リフレクソロジーでは反射区(エリア)を「面」としてとらえて押します。

ピンポイントで強く押す印象の足つぼマッサージ比べて、「リフレクソロジーは痛くない」といわれますが、実際に押す際の強さだけでなく、「」で押されるときと、「」で押されるときの感じ方の違いも理由のひとつでしょう。

リフレクソロジーは足裏の反射区(ゾーン、またはエリア)に刺激をあたえ、 足つぼマッサージは足の経穴と呼ばれる反射点(ポイント)に刺激をあたえ、 疲労を回復させたり、体や心の調子を整えたりする健康法です。

リフレクソロジーと足つぼマッサージは、それぞれに長い歴史があり、効果があり、 科学的な検証もされています。

「起源・歴史」の違い

リフレクソロジーも足つぼマッサージも長い歴史を持っています。成り立ちや発展までの歴史も大きく異なりますが、ここでふれておきます。

【リフレクソロジーの歴史】

リフレクソロジーは、リフレックス(反射)とロジー(学問)を組み合わせた言葉です。その成り立ちには、医学が関わっています。

アメリカ人医師のウィリアム・フィッツジェラルド博士(1872〜1942年)は、手術の際に多くの患者がベッドに手や足を押しつけるという、共通の動作をしていることに気づき、疑問に思いました。

そこで、博士が研究を重ねた結果、足裏などに反射区があり、その周辺を押すと、そこに対応している体の部位の痛みをやわらげる効果があることを突き止めたのです。 この研究をもとに、フィッツジェラルド博士は『ゾーン・セラピー』という本を発表し、これが後に発展して、リフレクソロジーになりました。

【足つぼマッサージの歴史】

中国では2000年以上前から、ツボによる治療が行われていたとされるほか、さまざまな国につぼ治療のような療法があり、古くから世界の人々の健康を支えてきました。

つぼ治療はWHO(世界保健機関)にも認められ、2006年には人の体にある361カ所のつぼの場所が世界標準として統一されました。

具体的な違いを知ると、どちらか自分に向いているか、判断するヒントになるはずです。

「押す場所」の違い

リフレクソロジーと足つぼマッサージは、足裏を押すという共通点はあるものの、押す場所は微妙に違っています。