留学生を教える先生方へ

看護教員や日本語教員の先生方に、研究の知見の示唆をQAで示しています

このQAで示している情報は、以下の研究論文に基づいています。詳細を知りたい方は以下の論文をご覧下さい。情報の整理の際に、生成AIサービス Claude.ai を用いています。

看護学生の実習記録において、各項目(Sデータ、Oデータ、Aデータなど)の記述の特徴と指導のポイントは何ですか?

以下のように項目ごとに異なる特徴があり、それぞれに応じた指導が必要です:


- Sデータ(主観的データ)

  - 患者の言葉を「」で引用する形式

  - 「〜ようにしている」という表現で患者の習慣を記述

  - 「そうですね」「よ」など、患者とのやり取りを示す終助詞の使用


- Oデータ(客観的データ)

  - 名詞の使用頻度が高い(全体の60.3%)

  - 数値データを含む単位表現の多用

  - 「みられる」「みられない」という観察表現の使用


- Aデータ(アセスメント)

  - 「必要がある」「可能性がある」などの判断表現

  - 「〜ことから」などの根拠を示す表現

  - 「〜ているが」などの対比を示す表現

留学生が看護記録で「アセスメント」を書く際、どのような点で困難を感じやすいですか?

アセスメントでは論理的な記述が必要とされ、以下の表現を適切に使用する必要があります:


これらの日本語表現の使い分けが留学生にとって難しい可能性があります。

実習記録の各項目(S, O, A)で共通して使われる表現はありますか?指導の際の参考になりますか?

すべての項目で「している」「ています」などのアスペクト表現が頻繁に使用されます。これは基本的な文型として最初に指導することで、記録作成の基礎を築くことができます。

看護実習記録における語彙指導で、特に注意すべき点は何ですか?

以下の点に注意して指導する必要があります:


1. レベル別の語彙指導:


2. 項目別の特徴的な表現:

詳細については、論文(https://doi.org/10.19024/jajls.23.2_67)をご覧ください。

実習記録の指導において、どのような段階的な指導が効果的だと考えられますか

以下のような段階的指導が効果的と考えられます:


これらの知見を活かし、系統的な指導と教材開発を行うことが効果的な支援につながると考えられます。