2023/03/17 Fri.
昨日の記事ですが、高層複合ビルの鉄骨精度改ざんが明るみになり建て直しが行われるという内容です。
完成は2年4ヵ月遅れることになるということで、オープン予定だったお店やホテルなどへの損害賠償も含めると・・・計り知れないですね。。
ボルトのサイズの差がどの程度ビル全体の強度の影響してくるのかはわかりませんが、このことが明るみにならないまま建築が使用され、
それが原因による事故で人命が失われることのほうがもっと恐ろしいですね。
今回の記事を読んだとき、池井戸潤の「七つの会議」を思い出しました。
ものづくりにはあらゆる工程でユーザーへの愛情とモラルが不可欠です。携わる方は是非読んでみてください。
さて、所謂このような大規模な建築物については図面を見る目も多く、現場をチェックする目も多く、検査も厳しいため、今回のようなことが明るみになりやすいです。
ただ木造の住宅規模になると、そうはいきません。工事監理者(現場監督ではありません)ですら不在の現場が蔓延っているのが実情です。
お施主様には、安心して住んで頂くためにやはりきちんとした設計事務所に設計・工事監理を依頼して頂き、
柱や梁を一本一本、金物一つ一つを丁寧にチェック&記録してもらって頂きたいと強く感じました。