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blog & News

2024/1/21 Sun.

今日は換気システムのお話。

新築を検討される際に悩みますよね、どの換気システムが良いのか。

僕も自分の家を建てるときは色々な角度から悩みました。


まず大前提に、どの換気システムを採用したとしても、

その家の気密性が低ければ計画換気は難しくなっていきます。


また、熱交換換気に投資する前にまず断熱性能を高めるほうが費用対効果が大きいです。

どのぐらい?と気になる方も多いと思いますが、有識者さんたちがYouTubeで色々と解説してくださっています。

まぁでも、大雑把に言えば、

G2グレードを満たしていない断熱仕様であれば、換気システムよりも断熱材にお金をかけるべきなんじゃないかなと思います。

ですから、換気システムにお金をかける前にまず気密補強(HMや工務店さんによってはオプション工事かと)、断熱仕様の強化に投資してください。


ということを念頭に置きまして、

それぞれの換気システムの特徴や注意点などを大雑把に解説します。


●A:ダクト式第1種換気(熱交換型) 例:マーベックス

例えば冬、古くなったけれど暖かい家の中の空気を捨てるのは勿体ないですよね。

その捨てる空気の熱を、外から取り込む新鮮だけど冷たい空気に与えてあげるっていうシステムです。

「全熱交換」というものでしたら湿気も交換してくれますので、冬は乾燥しにくく、梅雨時期はジメジメしにくいのもメリットです。

ダクト式は空気を引っ張る力が強いので、強風時にも換気風量が安定します。

注意点はやはりメンテナンス。

特に天井に埋め込むタイプのものは、例えば20年後に故障した際に取り換えられるのか?ということまで考えたいですね。

また、熱交換器が故障していてもなかなか気づきにくい・・・という点にも注意したいところです。


●B:ダクト式第3種換気 例:ルフロ

これは熱交換してくれません。

じゃあ暑くて寒いの?1種換気のほうがいいじゃん。となりますが、

断熱気密性が高い家できちんと空調されていれば、3種換気だからといって不快に感じるシーンはあまり無いのではと思います。

ただし熱交換をしてくれる1種換気の家に比べると、エアコンが頑張らないといけない時間は増えますので冷暖房費はアップしますし、

上手く工夫しないと加湿器をたくさん使わないと乾燥しやすい家になります。

採用するメリットは、1種換気に比べると安価なものが多く、メンテナンスも容易なものが多いというところです。


●C:ダクトレス1種換気 例:ヴェントサン

Aで挙げたメンテナンス性を懸念されてダクトレスの1種換気を検討される方も多いと思います。

メリットは熱交換をしてくれてメンテナンスが比較的容易というところ。

注意点は、ダクトレスなので空気を引っ張る力はダクト式に比べると強くはありません。

強風時やキッチンのレンジフードがONになっている時間は、上手く熱交換された空気が入ってきにくくなります。


●D:ダクトレス3種換気

いわゆるパイプファンと呼ばれる商品です。これも空気を引っ張る力が強くはありません。

メリットとしては、A~Dの中で最も安価で採用できるはずです。


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とまぁ・・・こんな感じです。解説内容については賛否あるとは思いますが。

僕の場合は、ルフロを採用しました。換気風量の安定とメンテナンス性に重きをおいて、です。

冬はやはり熱交換型に比べると乾燥しやすいので、浴槽のお湯を残しておいたり、室内干しを積極的に行うことで

室内の湿度を少しでも高く保つ工夫をしています。


それから、どの換気システムを採用したとしても、

できるだけ換気をしないほうが暑さ・寒さを感じにくい室内環境を保ちやすいです。

・・・と言うと誤解を生みやすいのですが、換気をしすぎるともったいないということです。

https://www.prpage.biz/co2lamp/

こういうものを設置してきちんと必要な分だけの換気を行えば、快適性も得られやすく、お財布にも優しいですね。

結果、環境への負荷も減らせることに繋がるはずです。


画像出典元:日本住環境

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