観音堂に祀られた三体の仏像は,平安期から現代まで変わらず「信仰のよりどころとなるお姿」に相違いなく,明治期には「日見ずの観音様」,即ち,秘仏扱いとなっていました.昭和には国宝保存法に基づき「国宝」に指定され戦後には文化財保護法に基づいて「重要文化財」に指定されました.信仰,および,歴史的経緯の二点に基づくと「まぢかに拝観できるのが当然ではない」ことをご承知おきください.他方で,文化財保護法の指定状況のみに基づくと管理者である寺には「可能な限り公開する努力義務」があります.それがガラス越しの通常拝観です.
ご住職は,今回の地震被害(令和7年4月の地震被害)に基づく拝観謝絶をせず,より多くの人にご仏体の様子を知っていただくお考えです(令和7年5月3日現在).以下に説明する通常拝観・特別拝観・定例拝観の違いをよく理解し,特別拝観をしたい場合にはご住職に連絡をおとりになり,日取りと時刻を取り決めたうえで現地にお出かけ下さい.
【通常拝観のご案内】
いつでも,ガラス窓越しに仏像を拝観することができます.
【特別拝観のご案内】
ガラス越しではなく,お堂に上がってまぢかに仏像を拝観することができます.その場合は,事前のご連絡をお願いいたします.ご住職はお坊さんであり,法要や勧進でお出かけになっていることがあるからです.毎月18日の護摩供養の日以外の日で仏像をまぢかに拝観をしたい方,ないし,ご住職に用事のある方は,090-4092-0010 與儀龍祥(よぎ りゅうしょう)ご住職までご連絡ください.
※本WEBページ管理者吉富からのお願いです.ご住職は,他に例を見ないほど深い信仰をお持ちです.「仏像を見せてください」ではお悲しみになることでしょう.そもそも仏像は尊崇の対象です.「拝ませていただけますか」と,お気持ちを清らかにお申し込みなさることをお勧めします.
【臨時拝観のご案内・・・毎月18日の護摩供養】
行事の際には,ガラス窓を開扉することが多くなっています(荒天時・スギ花粉大量飛散時はこの限りではありません).たとえば,毎月18日の午後1時から午後3時頃まで執り行われる護摩供養の際にはガラス窓を開扉することが多くなっています.
どなたさまも護摩供養にご参加いただくことが可能です.お寺の都合が優先されるものの,行事の前後には,仏像をまぢかに拝観することができ,ときにご住職のお話を聞くことができます.仏像をまぢかに拝観なさりたい方は,行事との兼ね合いを鑑みつつ時間に余裕をもってお出かけ下さい.たとえば,12時半から16時にわたってお寺に居るよう計画しておけば,護摩供養に参加しつつ,合間を見て拝観できることでしょう.しかし,絶対確実ということはありえません.確実,または,ゆっくりと拝観したい方には,特別拝観をお勧めします.
【本年2025年の出開帳のスケジュール】
令和7年7月5日(土)~8月24日(日)は,長野県立歴史館の企画展「安曇野 -知られざれる里山の祈り-」に出開帳(でがいちょう)する予定です(6月13日,千手観音と多聞天は県立博物館に移動しました).破損した持国天は在寺しています(6月23日現在).多聞天が修理所に出発したら本WEBページでご報告いたします.
※出開帳とは,本来,寺の運営資金調達を目的に人口が密集する都会で仏像を公開して拝観料を集める行いであり,江戸~昭和期に大流行した行事です.長野県立歴史館への展示をここでは出開帳と申しましたが,覚音寺は博物館への貸出料金を徴収していません.仏道への発心(目覚め)をお寺の目的としているからでしょう.
※なお,長野県立歴史館に入るには入館料が必要です.
【自動車・タクシー】
信濃大町駅より20分(7.1㎞)
【公共交通機関&徒歩】
JR信濃大町駅から八坂地域振興バス約12分「藤尾覚音寺入口」下車.
「藤尾覚音寺入口」バス停より徒歩32分(2.5㎞).
【推奨ルート】
まず,相川ポケットパークまで向かってください.相川ポケットパークに到着したら,下図の推奨ルートをたどってください.
推奨ルートのグーグルマップ ←クリックすると別ウィンドウでグーグルマップが開きます.
<推奨ルートの解説>
大町市街から覚音寺に向かうには,ナビを相川ポケットパーク・相川トンネルなど,分かりやすい場所にセットします.
県道55号を東へと登り,相川トンネルを目指します.
相川トンネルを抜けたら,右に「覚音寺」の大きな看板が見えるところまで速度を落として進んでください.
覚音寺看板をヘアピン状に右折すると相川集落の中の小さな交差点に出ます.そこには小看板があります.
この交差点を左折し,狭い山道に入ってゆきます.
山道の途中にも分岐の目印となる小看板が二か所ありますので,これらの小看板を見落とさぬよう,注意してお進みください.
最初の小看板では,「大平」ではなく「覚音寺」,二番目の小看板でも,「日野」ではなく「覚音寺」をお選びください.
<座標>
座標は,以下のグーグルマップの通りです.
注意:初期設定のグーグルマップが示す経路案内に従ってしまうと,近道にはなるものの4WDの軽自動車しか通行できない険しい道を進むことになります.初めての場合,上記の「推奨ルート」でお越しください.