研究内容

鉱物の溶解ー析出反応に伴う破壊現象の数値シミュレーション

天然試料の観察と数値シミュレーションを行うことで，鉱物の溶解ー析出反応に伴う破壊現象と反応促進・抑制メカニズムの解明を目指しています．

関連論文

・Yoshida, K., Okamoto, A., Shimizu, H., Oyanagi, R., Tsuchiya, N., Oman Drilling Project Phase 2 Science Party., 2020. Fluid Infiltration Through Oceanic Lower Crust in Response to Reaction‐Induced Fracturing: Insights From Serpentinized Troctolite and Numerical Models. Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 125, 11. DOI:10.1029/2020JB020268

・Atsushi Okamoto, Ryosuke Oyanagi, Kazuki Yoshida, Masaoki Uno, Hiroyuki Shimizu, Madhusoodhan Satish-Kumar (2021). Rupture of wet mantle wedge by self-promoting carbonation, Communications Earth & Environment, DOI:10.1038/s43247-021-00224-5.

かんらん石の蛇紋岩化に伴うき裂形成の数値シミュレーション（Yoshida et al., 2020)

岩石ー流体反応の継続時間・流体の移動速度

地下深部では，岩石と水が反応することで様々な物質移動や物性変化が生じていると考えられています．天然試料の観察・分析から岩石ー流体反応の継続時間や水の移動速度の推定を試みています．

蛇紋岩化反応による天然水素の発生プロセス

蛇紋岩化反応は天然水素の発生原因として注目されています．　蛇紋岩反応における水素発生量や反応プロセスについてX線吸収分光法などの手法を用いて調べています。