過去に保護したチョウゲンボウのヒナ
無事に放鳥できました
過去に保護したチョウゲンボウのヒナ
元気でいてくれるといいな
保護した当初のちょうすけ
「野鳥を保護した。飼育したいので保護許可を出してほしい」
突然そんなこと言われたら、困っちゃいますよね。
原則として、野鳥を捕まえて飼うことは法律で禁じられています。
ところが、最近はSNSなどで、野鳥を保護したとうたってそのまま飼い続ける人が動画をアップしているのを見かけます。
なかには本当に野鳥を一時的に保護している方もいらっしゃるでしょう。けがをして体の一部が欠損し飛べなくなった鳥を一生責任をもってお世話する方もいるでしょう。
しかし、野鳥をわざと捕まえてきて保護したかのように装い、飼育許可を求めるという人もいると聞きます。
実際に見たわけではありませんが、そういうことはぜったいにやめてください。
たといスズメやカラス、ツバメであっても、自然の摂理の中で生きて大空を自由に飛ぶ存在です。人間の都合でその自由を奪ってはならないと思います。
しかし、人間の都合で空を飛べなくなった存在もいます。風力発電や航空機の翼に巻き込まれてしまうバードストライク、列車や自動車にはねられた鳥たち、田畑の網に絡まって死んでしまったり傷ついてしまった鳥はたくさんいます。
そういった鳥たちは治療しても外見上元通りになることはありますが、「自然に生きる」ことはもうできません。これは私たち人間の責任です。責任をもってその命を全うさせなければならないと思います。
ちょうすけは電線に引っかかって片翼を失ってしまいました。場所にもよりますが人通りがなければやがて餓死するかキツネなどに食べられ別の命に取り込まれていく運命もあったかもしれません。
しかし、ちょうすけはこうやって人の手により命を取り留め、ここにいる。
何らかの因果を感じずにはいられません。
ちょーすけの世話をするとき、ふと思いました。