教育プログラムの一環で展示しています
高社中学校の生徒さんがデザインしたキャラクターとちょうすけ
応援団では、地元小中学校等を中心に、要請があればちょうすけを生体展示しています。
地元中学校のSDGsの授業の一環でたびたび出張していますが、みなさん目を輝かせて観察しています。
「さわってもいい?」と聞かれることがありますが、ちょうすけは残念ながら触れられることに慣れていないため、お断りしています。
それでもみなさんは距離を取りながらちょうすけの姿を見て「かわいい」「かっこいい」と口々に感想を言ってくれます。
2023年の秋に、佐久市の高瀬小学校の児童の皆さんが中野市までバスでちょうすけに会いに来てくれました。
佐久市にもチョウゲンボウが集団営巣した記録が残っており、小学校の創立記念でつくったマスコットキャラクターがチョウゲンボウだったようです。
実は中野市の高社中学校でもチョウゲンボウをデフォルメしたキャラクターを作成していただいており、ちょうすけの見学後に交流をしたようです。
学芸員の話を真剣に聞く姿を見て、いつか彼ら彼女らの中にチョウゲンボウを研究してくれる将来の研究者が現れるといいな、とふと思いました。
十三崖は知っているけどチョウゲンボウを知らない、あるいは十三崖もチョウゲンボウも知らないという人は増えてきました。また、近年は集団営巣数がゼロであり地元でもチョウゲンボウを目にする機会は減ってきていると私たち応援団は危惧しています。
そんな中で、学校に通う皆さんにチョウゲンボウを間近で見てもらえる機会が得られたのは、私たちにとっても子どもたちにとっても貴重な体験だったと思います。
とはいえ、ちょうすけの個体そのものにストレスがかかっては元も子もありません。
保護した当初のちょうすけは、人の顔をみてもあまりおびえた様子はなく、差し出された肉を平気で食べていました。奪い取るようなしぐさもなく、とても人なれしているなと感じました。
そんなちょうすけですが、大勢の人前で見せられるのは初めてのこと。団員の訓練(?)により、だんだん慣れていきました。
いまでは余裕綽々で、「出張するよ」と団員が声をかけると、お仕事モードになるのか運搬ケースに自ら入るようになりました。
傷病鳥の生体展示は原則市内で実施しています。
市外・県外は個体のストレスがかかるため実施しておりませんが、ちょーすけに会いたい! チョウゲンボウについて知りたい! と思った方は、お問い合わせフォームまでお願いします。