本年もちょうすけとお世話係をよろしくお願いします。
さて、今年初めての嘴と爪のメンテナンスを実施しました。
猛禽類の嘴と爪は伸び続けます。人間と同じです。野生下では狩り等で長さが調整されるといわれていますが、実際のところどうなんでしょうか。
ちょうすけに限ってみると、ご飯を食べ終わった後に嘴を台の端っこにたたきつけるようなそぶりを見せています。
チョウゲンボウなどのハヤブサの仲間は、嘴周りの汚れについてあまり頓着しないといわれているそうですが、食後はきちんときれいに整えています。個体差と言われれば否定できませんが、すくなくともちょうすけはごはんを満足に食べ終えたら嘴を台にたたきつけてきれいにしています。
とはいえ、嘴が伸びすぎるとちょっと変な顔になるし爪も伸びすぎは病気のもとになるので、2~3か月に1度はやらなければなりません。
お世話係とその家族でつきっきりで実施します。
メンテナンス中またはメンテナンス後に個体が死亡してしまう事案が何件かあるようですので、集中力と神経を使います。
考えられる原因はいくつかありますが、以下のようなポイントに気を付けています。
【ポイントその1】ごはん前に実施すること
ごはんを食べた後は消化器官の中に物が入っている状態ですので、保定中に内容物による窒息死が考えられます。ちょうすけには空腹を我慢してもらいますが、メンテナンス後のクールダウン10~20分後にごはんを食べさせています。
【ポイントその2】必ず二人一組で実施する
メンテナンスに慣れている個体や人であっても、一人でやるにはリスクがつきものです。二人いることで保定する人と爪切りを扱う人で効率的にできます。また、二人分の目があることで足裏の確認やお尻付近の状態など事細かに短時間で観察することができます。
【ポイントその2】メンテナンス後の様子を注意深く見守る
メンテナンス直後はちょうすけも緊張している状態で、変化は見られません。ごはんを食べさせる時間をメンテナンス直後からあけているのは、その後の様子に変化がないか観察するためです。メンテナンス後にごはんを与えるというルーティーンを守ることで、ちょうすけにはメンテナンスは怖いものではなくあとでごはんがもらえると認識させることでストレスの緩和に寄与できているのではないかと思います。また、メンテナンスを行った日の様子をお世話係とその家族で報告しあいます。とくにフンの色や形状は注意深く観察します。 絶食していない状態で普段の色とは異なるフンが出ている場合は写真に撮影し、獣医師に相談するようにします。
初日の出を浴びるちょうすけ
いちばんは、おいしくごはんを食べてくれること(#^^#)