昨年抜け落ちた背中の羽毛と初列・次列
昨年抜け落ちた尾羽
チョウゲンボウの換羽は初夏から秋にかけておこなわれます。
羽根の抜ける順番は猛禽類の種によってあるようですが、チョウゲンボウ(とくにちょうすけ)は外側から抜けているような印象です。
初めて出会った2022年から抜けた羽根を収集していますが、初列風切羽根が抜けていました。尾羽根は両端の石打と呼ばれる部分と、最も傷ついた羽根が抜けていました。
それから2023年は写真の通り背中の羽や次列が抜け始めています。上尾筒や下尾筒は通年抜けている印象です。
2024年は真ん中の尾羽根が二本隣り合わせで抜けていました。どうやら左右対称に抜けているようです。
だいたい1年間でどれだけ抜けたのかみると、手羽・尾羽・胴部あわせてだいたい30g前後といったところです。ちょうすけの体重は190~200g前後なので15~20%くらいが抜けて生え変わっていることになります。
これだけ生え変わるとなると非常にエネルギーを使います。ちょうすけにはしっかりごはんを食べさせますが、ビタミン類やカルシウムをサプリメントなどで補ってあげます。
換羽期間の体重はだいたい190~200g前後です。通常期は180g後半なのですが、食べたい分だけ食べさせてあげます。
最近の猛暑で長時間の日光浴は避けたいですが、日陰を作ったり水をはった盆を置くなどして涼をとれるように工夫しています。
ところで、チョウゲンボウ(falcotinnuculus)の羽根はワシントン条約や各種法規制に当てはまらないため、アクセサリーにする人もいるみたいですね。
ちょうすけの羽根は今後の研究に生かすためグッズにはできませんが、地道に集めることで分かってくることがあるかもしれません。塵も積もれば山となる! がんばれお世話係!