毎年秋に開催される鳥学会ですが、当応援団理事である本村氏は毎年この学会でチョウゲンボウに関する研究結果を発表していらっしゃいます。
鳥学会ってどんなことするんだろう、おかたい雰囲気なのかな。。
今回はちょうすけお世話係も微力ながらかかわらせていただいたこともあり、自費で鳥学会に参加させていただくこととなりました!
まず、鳥学会は「ちょうがっかい」と読むそうです。ずっと「とりがっかい」だと思ってました。。。
毎年秋に4日間の日程で行われますが、口頭発表とポスターを掲示するポスター発表、テーマを決めて自由に参加できる自由集会や懇親会などで構成されています。参加資格はとくになく、一般の方々でもエントリーが可能ですが口頭発表やポスター発表をするためには鳥学会会員になる必要があります。
小学生から高校生までの発表枠もあります。
学会要旨を見ると、研究機関や大学はもちろん、環境省など官公庁や環境保全グループと多彩な経歴を持つ方々が発表されます。
今年の学会要旨はなんと180ページ!! 口頭発表とポスター発表あわせてこのページ数ですから気合の入れ具合がすごいです。これは心して向かわねばとこちらも気合を入れて要旨を印刷しました。
ここにチョウゲンボウに関する研究が毎年発表されているんだと思うと、わくわくしますね。
残念ながらちょうすけを連れていけないため、二年前にJBFで販売したミニ土鈴を代わりに持っていきました。
北海道への通行方法は電車、フェリー、飛行機がありますが、飛行機を選びました。チョウゲンボウ応援団特派員ちょうすけが空を飛びます! しばし、ちょうすけとお世話係の徒然旅日記をお楽しみください。
いざ空港に到着! 出発日は小雨で灰色の雲がたちこめていましたが、遅延もとくになく出発することができました。
特派員メスのちっちが追加されました。ちっちは過去に翼を脱臼して当応援団で保護したことのある個体の名前です。ちょうすけとちっち、がんばっていこうね♬
大関門の手荷物検査前のせいか、二羽ともソワソワしてる感じがします。お世話係もソワソワしてました。。
土鈴だけど持ち込めるよね。。。金属じゃないから大丈夫だよね。。。
荷物を詰め込んだリュックサックに押しつぶされないよう丁寧にケースに入れて、無事に手荷物検査も通過できました!(#^^#)
いざ離陸! 助走をつけて足元から地面がふわっと離れる瞬間の感覚は不思議ですね。チョウゲンボウは助走をつけて飛びませんが、鳥が空を飛ぶときってこんな感じなのかなとふと思いました。
ちょうすけもちっちも翼にケガを負った個体です。空の世界から離れたものの、今こうやって鉄の翼でありますが空を飛ぶことができたのかなと思いました。
空の上も曇っていましたが、とくに乱気流も激しくなく一時間ちょっとの空の旅です。
機内で配られた飲み物やお菓子をいただきながら、学会の要旨を読み込みます。興味のある発表や過去にお世話になった方々の発表をチェックします!
大型猛禽類からシギ類と非常に多種多様な鳥類の名前が並びます。その中でチョウゲンボウは本村氏の発表だけです。日本でチョウゲンボウを研究しているのは一人だけのようです。
無事新千歳空港に降り立ち、会場へ向かいます。
ポスター発表の会場は北海学園大学です。実はお世話係、だいぶ昔に北海学園大学に赴いたことがあります。(道に迷って半泣きした覚えが...)
今回はちゃんと迷わずついたのですが、悲しいハプニングが発生しました。会場に着くなり、ちっちの土鈴が割れてしまったのです。(´;ω;`)
手が滑ってしまい、玄関横のコンクリート花壇に落ちて割れてしまいました。。。素焼きの土鈴ゆえ壊れやすいので慎重に取り扱ったつもりなのですが、お世話係の心は一時大洪水でした(´;ω;`)
相棒のちっちを失ったちょうすけがどことなくかなしげ。。。ごめんねちょうすけ。でもこれからしっかりお仕事しなきゃ!
気を取り直して会場前でちょうすけと撮影しました。
大学に足を踏み入れるなんて、何年ぶりだろうか。。。(遠い目)
受付を済ませてポスター会場へ向かう途中、ちょうど興味のあった口頭発表をやっていたのでお邪魔してきました。
都市化する猛禽類に関する発表でした。
要旨内容は頭に入いっていたけれど、実際に発表するスライドなどの資料は配布されないため、発表スライドがめまぐるしく入れ替わるため目で追うのがやっとでした(汗)動体視力の問題でしょうか。日常的に鳥を観察している人にとってはきっと余裕でスライドを理解できるんだろうなとぼんやり思ってしまいました。
発表後の質疑応答はまばらでしたが、質問の一つ一つが鋭く、それに淡々と答える発表者もすごいなと圧倒されました。
そして時々巻き起こる笑いの渦。。。
学会と聞いて緊張もしましたが、そこまでお堅い雰囲気ではありませんでした。
応援団理事とも合流できたので、ポスター発表会場へ向かいます。
あった!!!
昨年の鳥学会でもちょうすけの写真がポスターに掲載されていましたが、今年もちゃんと掲載されてます!(大事)
応援団理事である本村氏と、広島大学大学院先進理工系科学研究科助教の久野氏とお世話係、ちょうすけの4ショットを撮影しました。
ポスター発表にはコアタイムというものがあり、その時間帯は発表者は必ずポスター前で説明等を行います。ポスターのある50番ブースには10人以上の方々が訪れ本村氏の説明に耳を傾けていました。
昨年は、なんと皇族の方々にチョウゲンボウのポスターをご覧いただけたとのこと!
チョウゲンボウのかわいらしさと生態の奥深さは人々を魅了するのでしょうね。
来てよかったね、ちょうすけ!
学会会場には名だたるレンズメーカーや作家さん方によるグッズの販売ブースがあります。ステッカーやトートバッグにアクセサリーなど、鳥愛にあふれたグッズが勢ぞろいしていました。
お世話係のお目当ては当然チョウゲンボウです! ブースをいろいろ回ってチョウゲンボウの描かれたグッズをお迎えしました(*^^*)
どれもチョウゲンボウの特徴をよくとらえていてかわいいです! こうやってグッズ化されることで鳥に興味を持っていただき、つながりの輪ができるのはとてもいいことだと思いました。
鳥学会に参加して思ったことは、アカデミックでありながら、一般の人も参加できる懐の深い学会なのだなと思いました。小中高校生の発表もあり、若き研究者の卵たちが鳥を追い続けられるよう私たちにできることは何かを考えさせられました。
チョウゲンボウの研究する人が増えるといいな!
内容の濃い一日を過ごした翌日、帰路につくまえに宿泊所で朝ごはんです。宿泊所食堂前の窓の向こうには野鳥たちが朝ごはんをついばむための小さなあずまやが設置されています。ゴジュウカラやシジュウカラ、ヤマガラがせわしなくあずまやでつついては飛び去って行く姿を眺めながら、北海道産の素材をぜいたくに使った朝ごはんをいただきました。おうちにいる本物のちょうすけはいまごろ朝ご飯を食べ終えて日光浴してるのかな。。。
北海道の林は広葉樹林が多いのか、それとも宿泊所周辺に広葉樹林が広がっているのか、長野の森林の空気と少し違う気がしました。苔の香りなのでしょうか。緑と土のしっとりした香りが心地よかったです。
忘れ物がないかしっかり確認して、帰路につきます。
お世話になりました!
二回目のフライトは、なんと機体が黄金色!!(写真撮り忘れてしまいました申し訳ありません)
金色の翼の下には、秋田新潟の田園地帯を見下ろすことができました。晴天の空の旅を味わうことができて、ちょうすけも大満足です♪
海を越えた空の旅と学会への参加という旅はこれで終わりですが、笑いあり涙ありの楽しくも刺激的な旅でした。来年は名古屋だそうなので、ちょうすけ(土鈴)もまた参加できればと思います。
会場でちょうすけ(土鈴)に出会ったら、お声がけください♪