9月8日の19:30ころにNHKの番組でチョウゲンボウが取り上げられました! パリのヴァンセンヌ城という場所でなんと5つがい以上が集団で営巣しているとのことです。大都会の真ん中で猛禽類が営巣しているというのは非常に珍しいということで、パリの取り組みなどを紹介していました。
番組の冒頭で十三崖とそこで営巣するチョウゲンボウ家族の映像が流れていました。
だいぶ昔の映像のようで、映し出されていた横穴の巣は現在埋もれてしまっていると思われます。
番組では、ヴァンセンヌ城での集団での営巣はヨーロッパ唯一であると現地の野生動物保護団体の方はインタビューでおっしゃっていました。ヴァンセンヌ城周辺での定期的な草刈りの実施により、背の引くい草地となりネズミを狩る格好の場所になっているとのことです。
日本では長野県内各地の崖でチョウゲンボウの集団営巣が確認されています。なかでも十三崖は一大集団営巣地であり、1954年に天然記念物に指定されています。当時は崖周辺が田んぼで、定期的な人の手による手入れがされていたため、ハタネズミをとらえるには格好の餌場だったのではないかと考えられます。
現在は周辺の田畑の形態が変化したことや天敵ハヤブサの営巣が確認されるなど、チョウゲンボウにとって安心して子育てできる環境とは言いづらい状況になっています。
私たちは十三崖とチョウゲンボウの両方を観察しながら、彼らと共存できる道のきっかけを探しています。
この番組をきっかけに、チョウゲンボウという鳥のことを知っていただければ、幸いです。
ちなみに、再放送があるようで、9月15日(日)の13:05~13:30の間だそうです。各都道府県によって時間が前後するそうですので、是非チェックしてみてください!
冬の十三崖
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