このたび、2027年に開催されます第47回日本中毒学会西日本地方会を担当させていただくこととなりました。本地方会の開催にあたり、関係各位に謹んでご挨拶申し上げます。
中国・四国地方での西日本地方会の開催は今回が初めてとなり、これまで多くの先達によって築かれてきた歴史ある地方会の歩みを、岡山市においてつないでいく機会を賜りましたことを、大変光栄に存じます。
今回の地方会のテーマは、**「つながる・拡げる・深める中毒診療」**といたしました。
中毒診療は、日々の診療における一例一例の経験の積み重ねと、これまで諸先輩方が築いてこられた知識や経験の蓄積の上に成り立つ、学問であり、また実践の領域でもあります。近年では、診療の標準化やガイドラインの整備、教育プログラムの充実、クリニカルトキシコロジスト資格制度の発展などを通じて、中毒診療は着実に体系化され、その裾野を広げてまいりました。
一方で、社会構造や薬物環境、医療提供体制の変化に伴い、私たちは新たな課題への対応を求められています。中毒診療を取り巻く環境は変化を続けており、これまでの知識や経験を礎としながらも、新たな視点を持って診療や研究に取り組むことが、これまで以上に重要になっていると考えております。
本テーマには、これまで培われてきた知識や経験が、地域や世代を越えて**「つながる」こと、専門領域や職種の垣根を越えて互いの知見を共有し、診療の可能性を「拡げる」こと、そして一例一例の検討や活発な議論を通じて、中毒診療に対する学問的・実践的な理解をさらに「深める」**ことへの願いを込めました。
本地方会が、日々の診療で抱える疑問や課題を持ち寄り、活発な意見交換を行う場となるとともに、これからの中毒診療を担う次世代の医師・医療者にとって、新たな学びやつながりを得る機会となることを願っております。そして、岡山の地から西日本各地へ、さらには全国へと知見を発信することのできる、実りある学術的対話の場となることを目指してまいります。
多くの皆様にご参加いただき、互いの経験と知識を持ち寄りながら、これからの中毒診療について語り合える地方会となりますよう、関係者一同、心を込めて準備を進めてまいります。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第47回日本中毒学会西日本地方会
会長 内藤 宏道