圧着端子
■由来
配線する際、電線を直接ハンダで接続する方法が一般的であったが、
1925年頃、ヨーロッパ・アメリカで右の写真のような接続方法が開発された。
「無ハンダ端子」(SOLDERLESS TERMINAL)と称されていたが、
ハンダを使わない接続法には様々な方法があり、一商品の名称としては適切ではないと考え、
日本圧着端子製造の創業者である高橋俤二は「無ハンダで接続する通電用端子」のことを
日本で初めて「圧着端子」と命名した。
■圧着接続のしくみ
圧着=電線と電線を適正な工具で塑性変形させ、端子と電線を機械的に結合すること。
変形された電線が元に戻ろうとする弾性と、端子の残留応力により強固な接続を実現している。
■メリット
電気的な接続性に優れ、引っ張りなどの機械的ストレスにも強く、極めて信頼性が高い。
無ハンダ・非加熱で、ガスや薬剤も使わないうえに、相手方とはネジ留めなため、
接続と取り外しが容易なこともメリットである。
コネクタ
■コネクタとは
電力や電気信号の流れを「つなぐ」ための電子部品。
電子回路や光回路において、回路基板同士あるいは回路基板と機器を、
直接的あるいはケーブルを用いて接続するものの総称である。
■最大の特徴
脱着が容易なことである。
コネクタを用いずに機器同士や電線を結ぶには、はんだ付け等を行う必要があり、
切り離すには、はんだを再び溶かしたり、ケーブルを切断しなくてはならない。
工具等不要で、誰でも安全に簡単に「接続」「切離し」が「繰り返し」可能となる。
■メリット
はんだ付けによる接続と比較して、以下のようなメリットがある。
・作業性が良い
(工具無しで、簡単に脱着出来る構造になっている)
・何度も抜き差し可能
(ほとんどのコネクタは、何度も繰り返して脱着出来る構造になっている。)
・強度、安定性、安全面の向上
(はんだ付けによる接続よりも、確実な接続が出来る構造となっている。)
・電子機器の小型化が可能
(はんだ付けによる接続よりも、省スペース接続が可能な構造となっている。)