シンポジウム「国立沖縄自然史博物館の現況と展望 」
主催:日本動物分類学会
共催:日本分類学会連合,国立科学博物館
開催日時:6月8日(日) 11:10~12:00(予定)
開催場所:国立科学博物館筑波地区 総合研究棟8階大会議室(茨城県つくば市)
講演スケジュール・タイトル:
11:10–11:20 松浦啓一「目標と組織構成」
11:20–11:35 山崎博史「自然史博物館に期待すること」
11:35–11:55 岸本健雄「これまでの経緯と今後のロードマップ」
11:55–12:00 総合討論
※本シンポジウムは,日本動物分類学会会員への限定公開となります。
【開催趣旨】
沖縄諸島は、独自の地史的成り立ちと生物地理学的背景を持つことから、極めて高い生物多様性と固有性を示す地域です。日本でも特異なこの自然環境を記録し、理解し、未来へと継承していくための拠点として、「国立沖縄自然史博物館」の設立に向けた取り組みが進められています。
本シンポジウムでは、国立沖縄自然史博物館の設立準備において中心的な役割を果たしてこられた2名の研究者と、沖縄を含めたフィールドを拠点に分類学的な研究を展開する若手分類学者をお迎えし、それぞれの視点から本博物館の構想、役割、意義、そして今後の展望について語っていただきます。
本館の設立は、分類学を基盤とする自然史研究の新たな拠点形成を意味するものであり、長年にわたり日本動物分類学会の会員によって積み重ねられてきた標本収集と研究の成果を次世代に継承するうえでも、極めて重要な意義を持っています。
今回の会場である国立科学博物館もまた、日本における自然史系博物館の中核として長い歴史と実績を有しており、本シンポジウムが、こうした既存の研究ネットワークと新たな拠点とのつながりを考える機会ともなることを期待します。
国立沖縄自然史博物館の実現に向けた動きとその意義について、広く理解を深める場となることを願って、本シンポジウムを開催いたします。