日本セーフティプロモーション学会は、全国で先進的な研究・取り組みを実践している研究者や行政関係者、地域の課題解決を行っている団体や企業といった、多様な背景を持った実践者などにより構成されております。本学会学術大会は平成19(2007)年9月に京都府立医科大学にて第1回が開催されて以来、今年は節目となる20回目の大会を迎え、「公共交通の安全を考える」をテーマに掲げました。
公共交通は、都市の機能を支え、人々の生活をつなぐ社会基盤です。しかしその安全は、技術だけでなく、制度設計、組織文化、現場の実践、利用者の行動、そして地域社会との協働によって成り立っています。近年、鉄道・バス・タクシー・航空・海上交通など、各分野で新たな課題が顕在化し、同時にデジタル技術やAIの活用が安全向上の可能性を広げています。安全は「達成」ではなく「継続」です。今日ここに集う皆様の知識と経験が結びつくことで、公共交通の未来に向けた新たな安全文化が形づくられることを期待しています。
本大会の開催にあたりご協力いただいた関係各位、そして発表者・参加者の皆様に深く感謝申し上げます。最後になりますが、会場で皆様とお会いできることを、心より楽しみにしております。
大会長
関西大学 社会安全学部 教授 吉田 裕