ご挨拶

学会員の皆様におかれましては,ますますご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。

このたび,第28回日本睡眠環境学会学術大会を9月5日(木)・6日(金)の両日,東広島市市民文化センター(開催校:広島国際大学)にて開催する運びとなりました。本大会ではテーマを「生活課題としての睡眠 -睡眠教育と睡眠環境の重要性-」とし,一般の方にも睡眠の重要性,魅力と将来性について知っていただきたく,第一線で活躍されている先生方のご賛同とご協力のもと,多くのシンポジウムや講演を公開で行うことにしました。

1日目は,招聘講演「日本をむしばむ睡眠負債 -睡眠教育の重要性-」は白川修一郎先生(睡眠評価機構),教育講演「災害時の睡眠環境の工夫」は水野一枝先生(東北福祉大学)にお願いしました。学会員各々が,今担うべき役割や今後の方向性等について考える機会になればと思っております。また,岡靖哲先生(愛媛大学)企画の公開シンポジウム「子供の発達と未来 -睡眠教育の重要性-」と駒田陽子先生(明治薬科大学),樋口重和先生(九州大学)の特別講演を開催します。懇親会では,酒都,西条のお酒を堪能しながら,世代間交流ができる企画を準備しております。

さらに,2日目も,宮崎総一郎先生(中部大学)による市民公開型の教育講演「眠りからはじめる認知症予防」や公開シンポジウム「地域・学校での眠育 -睡眠教育の実践-」を林光緒先生(広島大学)の司会・進行のもとに開催します。一般市民へわかりやすく情報発信するとともに,市民のニーズを学会会員がしっかり 捉えることは,睡眠への理解や関心の促進に加え,睡眠教育,睡眠環境研究に携わる人材確保,人材育成,学会の発展にも繋がります。例年通りの技術報告等に加え,特に,本大会では多彩な領域からの研究発表を募る 予定です。本大会では,産学の枠を越えたアットホームな学際的交流,学会の将来をつなぐ世代間交流を通して,地域連携,産学連携への発展の一助となることを願っております。

最後になりましたが,大会準備委員会一同,多くの学会員の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第28回睡眠環境学会学術大会長

田中 秀樹