第17回日本作業療法研究学会学術大会
大会長 上村純一
名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻
2023年10月21日、22日の2日間、名古屋大学大幸キャンパスにて第17回日本作業療法研究学会学術大会を開催する運びとなりました。2020年からの3大会はCOVID-19の影響でWEB開催でしたが、今大会は4年ぶりに対面形式で実施することとなりました。まだ先が見通せない状況ではありますが、直接お会いして研究についてディスカッションできるようになった喜びを感じております。
さて、本大会のテーマは「情報科学を取り入れた作業療法研究の展開」といたしました。近年、急速に情報科学の分野は発展してきており、統計学、機械学習、プログラミングなどを学ぶ機会が増えてきています。また、Real world dataと呼ばれるビックデータを用いた研究も多く実施されるようになってきています。このような流れの中で、情報科学領域の知識、視点を作業療法研究へ導入することは、我々の学術領域の発展に寄与するものであり、また、本大会の目指す形のひとつであるように思います。そこで、特別講演では国立保健医療科学院医療・福祉サービス研究部の山口佳小里先生に、教育講演では名古屋大学大学院医学系研究科ヘルスケア情報科学の宇野光平先生にご講演いただきます。Real world dataの利活用ならびに、情報科学を取り入れた実践について考える機会になればと思っております。
さらに、教育セミナーでは「学術誌に受理される論文の書き方」というテーマで、学術雑誌の編集長の立場から見た論文のポイント、ならびに、論文執筆におけるIntroduction/Discussionの要点について、多くの論文業績をお持ちの先生方にご講演頂きます。また、一般演題は、口述およびポスター発表を予定しております。
日頃実践されている研究について、学びと気づきの多い大会となるよう準備を進めて参ります。多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。