日程・プログラム

大会スケジュール(簡易版)

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大会スケジュール(詳細版)

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総会

9月14日(火) 13:30~14:30 に開催します。会員の方は総会への出席をお願いします。


総合講演

わが国における新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の評価

Evaluating the declaration of the state of emergency during the COVID-19 pandemic in japan

西浦博(京都大学)


シンポジウム一覧 (順不同)

生物学・数理科学・ロボット工学の融合により解き明かす細胞群知能の原理

Decoding principles of cell swarm intelligence through collaboration of biology, mathematics, and robotics

オーガナイザー:加納剛史(東北大学)

企画趣旨:生体内の細胞はしばしば「群れ」ることによって知能的な振る舞いを示す。高度な知能を持たない細胞の「群れ」は、局所的なやり取りによって集団として高度な動態を生み出す点において、動物の「群れ」と類似しているが、それを創発するメカニズムはよく分かっていない。生物学・数理科学・ロボット工学を専門とする研究者の共演により、「細胞群知能」の原理解明へ向けた新たな一歩を踏み出す。

講演予定者:梅津大輝(東北大学), 浅利宗弘(University of Warwick), 三上大志(東北大学), 金子奈穂子(名古屋市立大学), 末岡裕一郎(大阪大学)


細胞間相互作用と細胞分化を解き明かす数理と情報の融合

The integration of mathematical and computational biology for cell differentiation and interaction

オーガナイザー:岩波翔也(名古屋大学)

企画趣旨:生体を構成する細胞の動態を解明するためには、細胞間での相互作用と細胞の分化、細胞の持つ機能とその働きを理解する必要がある。このような分野でも、発展する細胞情報の計測技術に付随して、数理科学や情報科学を融合した研究が求められている。異分野融合研究を推し進める上で、細胞間相互作用と細胞分化を理解するためにどのような数理的、情報科学的手法が用いられ、どのような研究が行われているのかを紹介し議論したい。

講演予定者:小嶋泰弘(名古屋大学), 小松瑞果(神戸大学), 吉戸香奈(京都大学), 岩波 翔也(名古屋大学)


COVID-19 に対する数学とマスクの着用

Wearing math as well as mask against COVID-19

オーガナイザー:Yong Dam Jeong(Nagoya University)

企画趣旨:After the pandemic in 2020, a recurrence of COVID-19 is occurring worldwide in 2021. It is necessary to make time and prevent the re-spread of COVID-19 until we get sufficient and fast supply of vaccines and develop antiviral treatments. Mathematics can contribute to policy-making on controlling the recurrence of COVID-19 and aid in the development of treatments through an analysis for SARS-CoV-2. This symposium deals with issues about control strategies for COVID-19 and antiviral drugs against SARS-CoV-2 under a mathematical approach with epidemiological and clinical data. Our symposium will lead to an understanding for the recurrence of COVID-19 and the characteristics of SARS-CoV-2.

講演予定者:Yong Dam Jeong (Nagoya University, Japan), Uri Obolski (Tel Aviv University, Israel), Marco Ajelli (Indiana University School of Public Health-Bloomington, USA), Keisuke Ejima (Indiana University School of Public Health-Bloomington, USA), Ana Bento (Indiana University School of Public Health-Bloomington, USA), Robin Thompson (University of Warwick, UK), William Hart (University of Oxford, UK), Kyeongah Nah (National Institute for Mathematical Sciences, Republic of Korea)


マルチスケールダイナミクス

Multiscale dynamics of Life sciences

オーガナイザー:北川耕咲(名古屋大学)

企画趣旨:生命現象は複雑な階層構造を持っている。常微分方程式モデルによって記述することのできる範囲では、その階層構造に起因するダイナミクスを表現することが困難である。マルチスケールモデルは複数の階層に渡る階層縦断的なダイナミクスを記述することにより、より現実に近い生命現象を表現することが可能である。本企画では年齢構造化個体群動態の理論を軸に、階層をまたぐ生命現象のための数理モデルによるアプローチについて議論する。

講演予定者:Kosaku Kitagawa(名古屋大学), Kim Kwang Su(名古屋大学), Yukihiko Nakata(青山学院大学), Hisashi Inaba(東京大学)


非細胞素材の加工による「からだ」の形づくりの数理

Mathematical modeling on formation of body shapes in terms of processing non-cellular material

オーガナイザー:秋山正和(明治大学), 井上康博(京都大学)

企画趣旨:初期発生における,生物の形づくりでは,細胞自身が形の基礎単位になる.一方,後期発生過程では,体自体を大きくする必要があるが,細胞だけでは剛性が足りないため非細胞素材(カルシウム,コラーゲン,キチン等)が利用される.そこで,本シンポジウムでは,非細胞素材の加工による後期発生過程に目を向け,新しい形態形成の原理解明を目指す実験・理論研究者を招き,「カブトムシの角」と「カイメン」をテーマに集中的に議論する.

講演予定者:松田佳祐(大阪大学), 船山典子(京都大学), 秋山正和(明治大学)


形から紐解く生命科学のデータと数理

Geometry-based Data and Mathematical sciences for Life

オーガナイザー:李聖林(広島大学), 森下喜弘(理研BDR)

企画趣旨:「かたち(形)」は目に見えるものの有り様で空間的特徴量という情報を与える。「形」は体内器官の機能に関係するだけでなく、細胞集団の運動、遺伝子の発現やタンパク質局在の空間制御による細胞機能を調節するなど、様々な階層の生命現象において重要な因子として働く。本企画シンポジウムでは、細胞や組織の「形」が陽に現れるデータや数理モデルを扱った研究を紹介し、生命科学を多面的に理解するための「形の数理」と「形のデータ科学」を共有し、次世代の数理科学を考えるきっかけを作ることを目的とする。特に、位相幾何学を用いたデータ解析手法についての特別講演も含んでおり、生命現象を捉える新しい視点を学ぶことも目的としている。

講演予定者:平岡裕章(京都大学), 森下喜弘(理研BDR), 斉藤稔(自然科学研究機構 生命創成探究センター), 浅倉祥文(京都大学), Surabhi Rathore(東北大学), 李聖林(広島大学)


ランチセミナー

「あなたの研究、“世間”に伝わってる?」

Is your research transmitted to "society"?

オーガナイザー:小島響子(名古屋大学)

企画趣旨:科学の研究成果や知見を共有する際に、予想外の形で市民に受け止められたり、個々の意見が飛び交う中で情報が錯綜する事態が見られる。コロナ禍でも情報の錯綜が社会不安を助長する側面があった。だからこそ、専門知と市民の関心・文脈において、いかに両者の齟齬や乖離を埋める「対話(=サイエンス・コミュニケーション)」をしていくかは、分野全体で共有すべき課題である。市民の関心や理解の文脈を知り、何をどのように吸収・還元していくかは、数理研究者にとっても、現実を反映した数理モデルの構築につながる。そこで今回は、サイエンス・コミュニケーションの具体的手法、「伝え方」に焦点を当て、実践例を紹介。情報伝達、コミュニケーションに関するより幅広い視点の獲得のため、アカデミアの広報担当、サイエンスコミュニケーター、メディア関係者、さらには新型コロナのクラスター対策班メンバーまで、科学コミュニケーションに携わる多様な立場の方々をお招きします!

講演予定者:小島響子(名古屋大学), 高橋明子(千葉大学), 中込咲綾(大阪大学), 古瀬祐気(京都大学)

パネリスト候補:清水智樹(京都大学), 詫摩 雅子(日本科学未来館), 忽那賢志(国立国際医療研究センター)