日程・プログラム

タイムテーブル

各日のスケジュールをそれぞれA4で1枚(両面印刷)のサイズにまとめたスケジュール早見表を公開しました。同じものは印刷して当日会場でも配布します。

大会プログラム(要旨あり)

9/7版:会場のwifi利用に関して変更あり

9/11版:シンポジウム内の各講演の時間帯もしくは順番について新たに記載

program_full_ver190911.pdf

訂正等の連絡につきましては、JSMB2019conference@gmail.comにお願いいたします。

なお、subjectは「要旨集訂正」でお願いします。9月1日以降に適宜修正版をアップしていきます。

簡略版 大会プログラム(要旨なし)

9/7版:会場のwifi利用に関して変更あり

9/11版:シンポジウム内の各講演の時間帯もしくは順番について新たに記載

program_simple_ver190911.pdf

シンポジウム一覧(順不同)

本大会では9つのシンポジウムが採択されました。シンポジウムのタイトル、オーガナイザー、企画趣旨および講演予定者は以下の通りです。

えこえぴ -空間動態と進化動態を定量する- オーガナイザー:岩見真吾

  • 企画趣旨:私たちは、昆虫・動物と人のインターフェイスにある感染症を対象とした研究領域を"Ecological Epidemiology"、略して「えこえぴ」と名付け研究を展開している。本シンポジウムでは、病原体あるいはそれら宿主の空間的進化的な動態を定量的に扱った研究について議論する。
  • 講演予定者:中村有紀子、中谷友樹、高田 徹、岩見真吾

継時的ゲノム進化動態を定量する オーガナイザー:岩見真吾、立木佑弥

  • 企画趣旨:ある一時点での配列情報だけでなく過去の配列情報も同時に用いて経時的なゲノムの進化動態を理解し、ゲノム塩基配列の進化過程として疾患を捉え、病態進行を分析するためのアプローチについて議論する。
  • 講演予定者:中岡慎治、高木舜晟、山口 諒、久保裕貴

ウイルス感染を統合的に理解する オーガナイザー:伊藤悠介

  • 企画趣旨:これまでのウイルス学は、遺伝学的・分子生物学的手法を用いることで、ウイルスと宿主の相互作用を分子的に理解することが中心であった。本シンポジウムは従来までの分子的理解に加えて、時間・空間内で連続的に起こる複雑なウイルス感染現象を、数理生物学や応用数学、臨床医学、物理学的な視点を総動員させることで、統合的に理解することを目的としている。具体的には、世界的に問題となっている肝炎ウイルスやエボラウイルスなどの感染症をテーマに、私たちが取り組んでいる最新の研究成果について報告・議論していく。
  • 講演予定者:Catherine A. Beauchemin、小泉 吉輝 、Kwangsu Kim 、柿添 友輔、伊藤 悠介

免疫システムを創出する細胞・分子群のダイナミクス オーガナイザー:金子和正、岩波翔也

  • 企画趣旨:免疫細胞は多様であり、認識すべき未知の外来抗原も膨大な多様性を有する。このような免疫システムを恒常的に成り立たせている、細胞分化や抗原認識などの様々なプロセスの仕組みを解明するためには、数理モデリングが有効である。本シンポジウムでは、免疫システムを構成する様々な細胞・分子レベルのダイナミクスを理解するための、最新の実験から得られたデータや知見と組み合わせた数理的アプローチについて議論する。
  • 講演予定者:佐伯 晃一、梶田 真司、金子 和正、岩波 翔也

概日時計と生体環境の階層的相互作用 -理論・実験によるアプローチ- オーガナイザー:原朱音

  • 企画趣旨:概日時計は幅広い生物種が持つ自律振動子であり、生物の恒常性や外的環境変動に適した応答の基盤であるとともに疾患にも関与する。これまでの多くの基礎・応用研究により、概日時計が自律的振動を生み出す動的な分子機構が解明されてきた。本集会ではより巨視的に、中枢の概日時計が末梢器官に及ぼす影響や、あるいは外部からの概日時計調整に着目したい。理論・実験の両分野から、微生物からヒトに至るまで、概日時計研究の最先端を概観し、数理科学の本分野への貢献可能性を探りたい。
  • 講演予定者:伊藤 浩史、柴田 重信、中根 右介、原 朱音

農学における数理生物学 オーガナイザー:野下浩司

  • 企画趣旨:世界の食料需要の増加,気候変動による農作地環境・栽培条件の変化,農業就業人口の低下・高齢化といった食糧問題の深刻化が叫ばれている.従来型の高収量品種の作出や手間暇をかけた高品質作物の栽培管理だけでなく,各栽培地の環境に適した品種の高速デザイン,環境と作物のモニタリングシステム,病害虫の早期検出や精密施肥,及びこれらプロセスの自動化が必須であり,多様性をもった農作物生産技術とそれを支援する数理・情報科学的なアプローチが求められている.本シンポジウムでは,農学的課題に対して数理・情報・工学的観点から研究をおこなっている研究を紹介したい.
  • 講演予定者:岡安 崇史、野下 浩司、福田 弘和、矢部 志央理

データに基づく細胞・組織生物学 オーガナイザー:森下喜弘、李聖林

  • 企画趣旨:In order to understand relatively simple phenomena, it is often useful to develop mathematical models and analyze them in detail, because there are not so many candidate mechanisms and effective variables/parameters to describe them. On the other hand, when studying biological phenomena with higher degrees of freedom and complexity, pure model-based study is quite difficult, and the effective usage of data is critical. In this symposium, we invite researchers who are studying various phenomena with different scales and properties based on data to characterize systems and to find some rules behind the phenomena.
  • 講演予定者:澤井哲、柴田達夫、森下喜弘

時間波形の数理生物学 オーガナイザー:儀保伸吾

  • 企画趣旨:生命システムは、代謝のリズム、冬眠、声帯の振動、体内時計など、多様な時間パターンを示す。近年、実験技術の進歩によって、時間パターンにおける周期、振幅だけでなく、時間波形も高精度に測定できるようになってきた。しかし、測定された様々な時間波形が持つ生物学的意義は十分に検討されていない。本企画シンポジウムでは、様々な時間パターンの波形について紹介してもらい、時間波形から生命システムの理解に迫りたい。
  • 講演予定者:山口良文、久保田浩行、上江洲安史、儀保伸吾

チャレンジング・シンポジウム

数理生物学の生命観 オーガナイザー:切江志龍、堀部和也

  • 企画趣旨:数理を通じて生命現象を理解するとき,研究者はどの現象が重要かを見極め余計な事実をモデルからそぎ落とす.どの現象を重視するかは研究者に委ねられ,結果として得られる数理生物学のモデルにはその人の生命観が少なからず反映されることになる.換言すれば,研究者は「数式という媒介を通じて生命はいかに表現可能か」という問いと日々向き合っている表現者だといえる.一方で,美術作家もまた生物を自然科学的な視座から見つめるが,その省察は理論ではなく作品として提示される.本シンポジウムでは美術作家を招き,生命を理解する手段としての数理生物学の意義をともに考えていきたい.
  • 講演予定者:石橋友也、村山誠、山道真人、畠山哲央