年会長挨拶
年会長挨拶
第67回大気環境学会年会長
埼玉県環境科学国際センター
米持 真一
第67回大気環境学会年会を、2026年9月16日(水)から18日(金)の3日間、埼玉県川越市の東洋大学川越キャンパスにて開催いたします。皆さまのご参加を心より歓迎申し上げます。
埼玉県内での開催は、2000年に埼玉大学で開催された第41回年会以来となります。この年は、私の所属する埼玉県環境科学国際センターが設立された年でもあり、私自身が会員として初めて年会に参加した年でもあります。それから26年を経て、再び埼玉県での年会に開催側として関わることができ、深い感慨を覚えています。
年会開催の打診を受けてから2年間、様々な葛藤もありました。本年会は、東洋大学の反町先生の多大なご協力のもと、本部年会委員および大学や国研等の研究機関、企業に所属する現地実行委員とともに、地方環境研究所(地環研)が中心となって運営する点も大きな特徴です。地環研が中心となるのは、少なくとも1995年に大気汚染学会から大気環境学会になって以降初めてです。
また今年は、大気環境行政における近年最大の出来事ともいえる「光化学オキシダント」環境基準の改定が行われます。地方自治体が大気汚染常時監視局で測定している光化学オキシダントの環境基準が変わることは、実務面も含めて、自治体にとって重要な関心事です。さらには、埼玉県が光化学スモッグ注意報の発令日数で全国最多の地域の一つであることを思うと、この地で年会が開催されることに、偶然以上の意味を感じずにはいられません。
本年会は、大気環境に関する学術研究の発表の場であるのはもちろん、現場で生じている環境問題の事例を共有し、科学的・技術的な視点からこれらの解決に貢献するための場でもあります。大学等による先端的・先駆的な研究から、地方自治体が取り組む現場の課題まで、幅広い視点からの発表を期待しております。また、近年のトレンドも考慮し、発表部門に「7. 気候変動」を新設し、6. 手法開発には「計測機器・ローコストセンサー」「人工知能(AI)・機械学習」を追加しました。これら研究分野の発表にも大きく期待しています。
開催会場の東洋大学川越キャンパスは最寄り駅(東武東上線鶴ヶ島駅)から、レトロな街並みが魅力の「小江戸」川越まで電車で約10分と、アクセスにも恵まれています。ぜひ、川越の町並みや名物菓子も併せてお楽しみください。
最後になりますが、埼玉県は全国有数の暑さでも知られています。お越しの際は、どうぞ体調管理にご留意いただき、会場で活発な議論が交わされることを心より祈念しております。