日本介護福祉学会 

学術会議委員会_2024

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日本介護福祉学会

学会通信集 10年史

(1993年-2002年, No.1- No.20)の

学術記録化

 

緒言本介護福祉学会が、1993年10月23日に日本女子大学で設立された。日本の介護福祉学の創設期の歴史を、学会通信(1993年-2012年)にて学術記録化して、介護福祉学の学術の動向を振り返りたい。日本介護福祉学会20周年記念CD-ROMからデジタルデータを抽出して、OCRにてデジタル化した。2023年度は、日本介護福祉学会30周年記念を迎えて、学術デジタルコレクションとして記録保存することを記念しています。

1993 年 10 月 23 日に東京・目白の日本女子大学において日本介護福祉学会の設立大会が開催されて、30年余の歳月が流れました。設立大会においては準備期間から当日に至るまで本当に大勢の皆様方の熱意あふれる活動が展開されて、新しい学会の発足が支えられました。

 自分たちの学会を、未来に向かって自分たちで作り上げていく、そういった気概に満ち溢れる様子が歴代の「日本介護福祉学会・学会通信」からは伺えます。日本介護福祉学会の活動の生き生きとした記録として広く読み継がれてきた「日本介護福祉学会・学会通信」は 1993年12月15日に第1号が発行されて、2012年6月22日発行で第43号を数えるに至りました。

第1号学会通信の故黒田輝政理事の執筆によるあとがきには、「参加者各位の熱心な発表や討議に、私共も、これまでにない活気を感じ、新しい学会の発足を心から喜びました」というお便りや、「学会にはなってない。まだまだ研究会だ。」というご指摘や、「フィナーレの人権をライトアップする、われらの学会が今日船出する」というメッセージなど、日本介護福祉学会の立ち上げに携わった方々によるお言葉も紹介されており、当時の活気を今に伝える学会通信となっております。

日本介護福祉学会の学会雑誌である「介護福祉学」の記念すべき1993年10月1 日発行の第1巻第1号にて、故一番ヶ瀬康子会長は巻頭言として「介護とは、その人が人間として生活するうえでの 全人的な援助である」と述べられた上で「福祉学の立場からは、“国益”中心の分配論からの理論に対して、“人権”サイドからの保障論を対置し、その接点をさぐっていくこと」の重要性を訴えておられます。このような背景から、「介護福祉学」でいかなる介護福祉学を打ち立てるか、それをとどのように 社会的にアピールするか、という日本介護福祉学会の成果を伝えるのみならず、人間の尊厳が守りあえる人間社会の創造へ一石を投じるものとして刊行されました。時代を映した研究が次々となされ、発表・実践教育の場として研究者の大きなより所として今日に至っております。

このような介護実践の科学化と理論化を目指し介護福祉学を確立してこられた数多くの先達の思いがこもった「日本介護福祉学会・学会通信」を取りまとめる本事業に対して、ご協力とご支援を賜りました関係者の皆様方に心より感謝申し上げます。

記念すべき第 1 号の学会通信における故一番ヶ瀬康子会長による呼びかけをここでもう一度ご案内を申し上げます。        

「実践を出発点として援助を高めると同時に、私達自らが高まるような学会を、研究者、実践者の共同作業として創り出そう。」

 

  この言葉を胸に、後に続く者として介護福祉学を照らすに足る人物となるべく、学びを深めて参る所存です。日本介護福祉学会の益々のご発展を祈念しつつ、編集後記とさせていただきます。

 

 2024年3月31日

日本介護福祉学会学術会議委員会 

住居 広士・中村 裕子

日本介護福祉学会30周年記念関係者

2024年3月31日発行 日本介護福祉学会学術会議委員会 地球平和出版社 ISBN978-4-910817-10-1 C3036 ¥1000

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日本介護福祉学会

学会通信集20年史

(2003年-2012年No.21- No.43)

の学術記録化

 

緒言

  日本介護福祉学会が、1993年10月23日に日本女子大学で設立された。日本の介護福祉学の創設期の歴史を、学会通信(2003年-2012年)を学術記録化して、介護福祉学の学術の動向を振り返りたい。日本介護福祉学会20周年記念CD-ROMからデジタルデータを抽出して、OCRにてデジタル化した。2023年度は、日本介護福祉学会30周年記念を迎えて、学術デジタルコレクションとして記録保存することを祈念しています。

  1993 年 10 月 23 日に東京・目白の日本女子大学において日本介護福祉学会の設立大会が開催されて、30年余の歳月が流れました。設立大会においては準備期間から当日に至るまで本当に大勢の皆様方の熱意あふれる活動が展開されて、新しい学会の発足が支えられました。

 自分たちの学会を、未来に向かって自分たちで作り上げていく、そういった気概に満ち溢れる様子が歴代の「日本介護福祉学会・学会通信」からは伺えます。日本介護福祉学会の活動の生き生きとした記録として広く読み継がれてきた「日本介護福祉学会・学会通信」は 1993年12月15日に第1号が発行されて、2012年6月22日発行で第43号を数えるに至りました。

   第1号学会通信の故黒田輝政理事の執筆によるあとがきには、「参加者各位の熱心な発表や討議に、私共も、これまでにない活気を感じ、新しい学会の発足を心から喜びました」というお便りや、「学会にはなってない。まだまだ研究会だ。」というご指摘や、「フィナーレの人権をライトアップする、われらの学会が今日船出する」というメッセージなど、日本介護福祉学会の立ち上げに携わった方々によるお言葉も紹介されており、当時の活気を今に伝える学会通信となっております。

    日本介護福祉学会の学会雑誌である「介護福祉学」の記念すべき1993年10月1 日発行の第1巻第1号にて、故一番ヶ瀬康子会長は巻頭言として「介護とは、その人が人間として生活するうえでの 全人的な援助である」と述べられた上で「福祉学の立場からは、“国益”中心の分配論からの理論に対して、“人権”サイドからの保障論を対置し、その接点をさぐっていくこと」の重要性を訴えておられます。このような背景から、「介護福祉学」でいかなる介護福祉学を打ち立てるか、それをとどのように 社会的にアピールするか、という日本介護福祉学会の成果を伝えるのみならず、人間の尊厳が守りあえる人間社会の創造へ一石を投じるものとして刊行されました。時代を映した研究が次々となされ、発表・実践教育の場として研究者の大きなより所として今日に至っております。

   このような介護実践の科学化と理論化を目指し介護福祉学を確立してこられた数多くの先達の思いがこもった「日本介護福祉学会・学会通信」を取りまとめる本事業に対して、ご協力とご支援を賜りました関係者の皆様方に心より感謝申し上げます。

   記念すべき第 1 号の学会通信における故一番ヶ瀬康子会長による呼びかけをここでもう一度ご案内を申し上げます。        

「実践を出発点として援助を高めると同時に、私達自らが高まるような学会を、   研究者、実践者の共同作業として創り出そう。」

 

  この言葉を胸に、後に続く者として介護福祉学を照らすに足る人物となるべく、学びを深めて参る所存です。日本介護福祉学会の益々のご発展を祈念しつつ、介護福祉学会学会通信20年史(2003年ー2012年)の緒言とさせていただきます。

 

 2024年3月31日

日本介護福祉学会学術会議委員会

 住居 広士・中村 裕子

日本介護福祉学会30周年記念関係者 

2024年3月31日発行 日本介護福祉学会 学術会議委員会 地球平和出版社 ISBN978-4-910817-11-8 C3036 ¥1000